Instagramが動画編集アプリ「Edits」発表、Xに「動画」タブも 米国でTikTok停止のタイミングで
Instagramが1月20日、新たな動画編集アプリ「Edits」を発表。Editsでは音楽やテキスト、音声、フィルター、ステッカーなどを加えて10分までの編集ができる。Xは米国で動画タブを追加することを発表した。
米Instagramが1月19日(現地時間)、新たな動画編集アプリ「Edits」を発表。まずはiOS向けアプリを2025年3月13日に公開し、Android向けアプリも近日中に公開する。App Storeでは既にアプリのページが公開されており、アプリが入手可能になった時点で通知を受け取れるよう設定できる。
Editsは動画クリエイター向けの無料アプリとして開発されており、撮影した動画に対し、音楽やテキスト、音声、フィルター、ステッカーなどを加えて10分までの編集ができる。挿入する音声をよりクリアにし、周囲の騒音を抑える機能も備えている。作成した動画にはウオーターマークが付かず、1080pの解像度でInstagramに共有できる。アプリ上から最大2K、60fps、HDRの動画を撮影することもできる。
Instagramのリールに投稿した動画の閲覧数やリーチ数などを把握できるダッシュボードも用意し、動画制作に役立つ知見も得られるとする。
また同日、Xは米国で動画タブを追加することを発表しており、短尺動画を手軽に視聴できるようになる(日本での導入は未定)。
Blueskyも、縦スクロールの動画を視聴できる機能を追加した。
米国では動画配信アプリ「TikTok」の使用を禁止する法律が施行され、1月19日(現地時間)以降、TikTokをはじめ、CapCut、Lemon8、Hypicなどのアプリが米国で使用禁止になる予定だった(関連リンク)。しかし19日、トランプ大統領が禁止を延期する大統領令を発令し、TikTokのサービスを再開したことも報じられている(関連リンク)。InstagramやX、Blueskyの動きは、TikTokやその関連アプリの代替となるアプリやサービスを目指したものとみられる。
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