楽天モバイルでeSIMを利用するには? iPhoneならサクッと移行する方法も:楽天モバイル活用術(1/2 ページ)
対応するスマートフォンが増えているeSIM。SIMスロットに大手キャリアのSIMを入れて、eSIMにサブ回線を割り当てれば、1台で2キャリアの回線を運用できる。楽天モバイルでeSIMの再発行はどのように行うのかを解説する。
近年、従来のnanoSIMに加えてeSIMも利用できるスマートフォンが増えている。例えば、SIMスロットに大手キャリアのSIMを入れて、eSIMにサブ回線を割り当てれば、1台で2キャリアの回線を運用できる。このeSIMは、オンラインで契約者情報の書き換えが可能なため、物理SIMのような差し替えが不要だ。
ただ、いざ機種変更を行うときに、以前契約したeSIMをどのようにして新しい端末に移行させたらいいのか分からない人はいるはず。そこで、今回は楽天モバイルを例にeSIMを古い端末から新しい端末に移行させる方法を紹介する。
まず手数料について触れておくと、楽天モバイルは2020年に本格参入を果たして以降、物理SIMやeSIMを再発行する際に3300円(税込み)の手数料を設けていたが、同年10月12日からSIMの発行手数料を無料した。2023年12月13日以降は再びSIMの発行手数料が発生するようになったが、eSIMについては無料のままだ。
eSIMを利用開始/再発行するための手順
さて、ここからは本題の機種変更時にeSIMを移行させる方法について見ていきたい。検証は「iPhone 16」で実施する。移行にはeSIMの再発行手続きが必要だが、事前にeSIMの移行先、つまり新端末がeSIMに対応しているかどうかを確認しよう。仮に現在使用している端末がeSIMに対応していても、新端末がeSIMに対応していなければ移行はできないので注意しよう。
なお、ここで紹介する手順は、楽天モバイルで使っている物理SIMをeSIMに変更する場合も同じなので、参考にしてほしい。
eSIMの再発行手続きはWebサイトか契約者向け「my 楽天モバイル」アプリにて行う。手順に大差がないため、今回はmy 楽天モバイルからの方法を紹介する。なお、物理SIMからeSIMへの変更手順も基本的には同じだ。
まずはmy 楽天モバイルの右上のメニューから「契約プラン」を選択し、「各種手続き」内の「SIM再発行を申請する」をタップする。次に申し込むSIMタイプを選択する。SIM再発行の理由を「その他」、申し込むSIMタイプを「eSIM」とし、「再発行を申請する」をタップする。
続いて、ワンタイムパスワードの入力が求められるので、楽天モバイルの契約時に登録したメールアドレスまたは楽天モバイル回線の携帯電話番号(SMS)に送信されたワンタイムパスワードを入力し、「認証する」をタップする。画面が切り替わった後、申し込み内容を確認したら、「確定する」をタップする。
申し込みの完了を知らせるメールが届いたら手続き完了だが、これで終わりではなく、プロファイルのダウンロードが必要になる。eSIMのプロファイルとは、通信事業者が管理するeSIMに格納される加入者データを指し、これを新端末に入れなければeSIMを利用できない。
楽天モバイルの場合は、回線の開通手続きとあわせて、プロファイルのダウンロードを行う。新端末にmy 楽天モバイルアプリをインストールし、起動したら、「お申し込み履歴を見る」を選択し、表示された画面で「開通手続きへ進む」を選択する。
新端末にモバイル通信プランのインストール画面が表示されたら、「続ける」→「モバイル通信プランの追加」の順にタップする。以降は画面の指示に従って設定するだけでいい。副回線として楽天モバイルを設定する場合はデフォルト回線(音声通話)/モバイルデータ通信をどの事業者にするかを選択する画面に推移する。
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