「iPhone 16e」と「iPhone SE」の使い勝手を実機で比較 サイズや画面の見やすさはどう違う?(2/3 ページ)
6.1型の有機ELディスプレイを搭載した「iPhone 16e」。ホームボタンと指紋認証のTouch ID、4.7型の液晶ディスプレイを搭載した「iPhone SE(第2世代)」。実機を用意し、使い勝手を比較した。
ディスプレイはどちらが見やすい? 写真、Webサイト、Xなどのアプリで比較
iPhone 16eはボディーサイズがiPhone SEよりも大きく、それが持ちやすさにも影響しているが、ディスプレイもボディーサイズに比例して大きくなった分、文字や動画を見やすくなった。
ディスプレイのサイズは4.7型から6.1型へと大きくなり、パネルは液晶から有機ELに変更されている。細かく見れば、コントラスト比が1400:1から200万:1へと大きく上がり、最大輝度も標準で625ニトから800ニトにアップしており、視認性は大きく改善したといえる。
次に、両モデルで主要アプリを起動して、表示された画像や文字が見やすいのはどちらかを確認したい。なお、テキストサイズはどちらもデフォルトのままにし、ディスプレイの輝度は50%(およそ半分)に設定して比較する。
写真アプリを起動したときにサムネイルが大きく表示され、一度に多くの写真を確認できるのはiPhone 16eだ。iPhone SE(第2世代)は縦に長いiPhone 16eと違い、高さが低くディスプレイの比率が16:9であるため、iPhone 16eと比較すると表示領域が狭い。
アスペクト比が19.5:9のiPhone 16eを横向きにして、一般的な16:9のコンテンツを表示・再生すると、左右に余ったスペース(黒色の帯)が生じてしまう。対するiPhone SE(第2世代)は左端から右端まで16:9のコンテンツを表示できるため見やすいが、ディスプレイサイズはiPhone 16eよりも小さく、左側に受話口やインカメラ、右側にホームボタンがあり、映画やドラマを見たいとは思わない。
縦向きではなく横向きで比較する。16:9のコンテンツを表示したところ、左右に余ったスペースが生じるのはiPhone 16e。iPhone SE(第2世代)は16:9コンテンツを存分に生かせるアスペクト比だが、受話口やホームボタンがあり没入感に欠ける
ここで再び縦向きに戻し、Webサイトの見やすさを比較する。ITmedia Mobileのトップページをスマートフォンで閲覧すると、縦に記事が並び、上から順に新しい記事が表示される。一度に多くの記事を表示できるのは、iPhone SE(第2世代)ではなくiPhone 16eだが、大きな差はない。
地図を見やすいのはどちらか。こちらも両モデルにGoogle マップアプリをインストールし、新宿駅を検索して見比べたところ、ディスプレイが大きく縦に長いiPhone 16eの方がiPhone SE(第2世代)よりも見やすいことが分かった。
新宿駅をGoogle マップで検索したところ。画面の下側には駅の経路や詳細にリンクするバナーがあるが、ディスプレイが大きく縦に長いiPhone 16eの方がiPhone SE(第2世代)よりも見やすい
Gmailアプリを見比べると、こちらもWebサイトの記事と同様、縦に長いiPhone 16eが一度に多くのメールを閲覧できる。一度に表示できる受信メールの数としては、iPhone SE(第2世代)が6つ、iPhone 16eが7つと1つ多く大差はないが、文字のサイズもiPhone 16eの方が大きく見やすい。
Xアプリも同様にiPhone 16eの方が見やすい。iPhone SE(第2世代)は、最新のポストの画像が途切れてしまうが、iPhone 16eでは、上から下まで途切れずに表示されている。
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