「Google Pixel 9a」発表 上位モデルと同様のAI体験を、499ドルからで提供
米Googleは3月19日(現地時間)、スマートフォン「Pixel 9」シリーズのミッドレンジモデルとして、「Google Pixel 9a」を発表した。価格は499ドル(約7万4100円)から。4月からGoogle ストアおよび小売パートナーで販売する。
米Googleは3月19日(現地時間)、スマートフォン「Pixel 9」シリーズのミッドレンジモデルとして、「Google Pixel 9a」を発表した。価格は499ドル(約7万4100円)からで、4月からGoogle ストアおよび小売パートナーで販売する。
日本での発売は正式には案内されていないが、日本のGoogle ストアにはPixel 9aが発売予定であることが告知されている。
Pixel 9aは、Pixelブランドの廉価ライン「Pixel aシリーズ」の最新モデルで、先行するハイエンドモデル「Pixel 9」「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」と同様にあらゆる情報やデータを扱える生成AIモデル「Gemini」「かこって検索」「音声消しゴムマジック」といったAI関連の機能を搭載している。
ディスプレイの大きさや解像度、カメラの性能に関しては、「Pixel 9 Pro XL」や折りたたみスマートフォン「Pixel 9 Pro Fold」には及ばないものの、IP68等級の防塵(じん)・防水性能など、必要最低限のスペックを備えつつも、コストを抑えているのが大きな特徴となっている。
ディスプレイには、2024年5月に発売されたミッドレンジモデル「Pixel 8a」の6.1型より0.2型大きい、約6.3型の有機ELを採用。輝度はPixel 8aと比べて35%向上し、リフレッシュレートは最大120Hzとなっている。
アウトカメラは、1300万画素の超広角カメラと4800万画素のメインカメラで構成されている。さらに、aシリーズとしては初めてマクロフォーカス機能を搭載し、細部まで鮮明に撮影できるようになった。
撮影回りでの新機能としては、カメラアプリに「一緒に写る」機能が追加される。これは2枚の写真を合成することで「撮影役の人も一緒に集合写真に入れる」というもので、ハイエンドモデルのPixel 9/Pixel 9 Proで導入された。
「Google フォト」アプリからアクセス可能な「オートフレーム」という編集機能も利用できる。例えば、人物に寄りすぎて周囲の物や背景が少ない場合、少し離れた場所から撮影したかのような画像を生成する。写真の迫力が少し足りないが、撮影者が前後に動くスペースがない場合に重宝しそうだ。
さらに、写り込んだ被写体を除去する消しゴムマジック、動画から不要なノイズを除去する音声消しゴムマジック、夜景撮影、天体写真、そして夜景撮影機能を備えた新しいパノラマ撮影といった機能を利用できる。
SoC(プロセッサ)は自社独自の「Google Tensor G4」を採用。画像処理を行うISP(Image Signal Processor)、機械学習などに活用するTPUなどを内包している。
Pixel 9aでも、Geminiによる文書作成、イベントの計画、新しい知識の習得、検索が可能だ。電源ボタンの長押しだけで、AIアシスタントGeminiを起動できる。AIアシスタントと会話をしながら知りたい情報を得られる「Gemini Live」も利用可能だ。
OSのアップデートや新機能提供(Feature Drops)、セキュリティ更新が最長7年間提供される。
Pixel 9aには、子ども向けの機能もあり、例えば、親はGoogleファミリーリンクを利用し、子どもがPixel 9aをどれくらいの時間使用したのかを把握できる。ダウンロードの承認、プライバシー設定、位置情報の共有なども可能だ。
子ども自身が使う機能として、授業中に通知を無音化し、学習に集中しやすくなる「School Time」を搭載する。
米国、英国、オーストラリア、スペイン、ポーランドでは、子ども向けの「Google ウォレット」をPixel 9aで利用できるようになった。子どもがGoogle Payを使って安全に支払いができ、映画のチケットや図書館カードなどを追加可能。保護者は支払いカードの追加・削除、購入履歴の確認、ファミリーリンクを通じたパスへのアクセス管理を行える。
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