「NHK受信料がいらない」テレビは誰向けか チューナー内蔵テレビは「オワコン」なのか(1/3 ページ)
近年、内蔵チューナーのない「チューナーレステレビ」が注目されている。これは地上波の受信ができず、NHKを含むテレビ放送を視聴できないタイプのテレビを指す。チューナーレステレビを導入することで得られるメリットとデメリットは何か、また、チューナー内蔵テレビが必要なのはどのような人なのかを考えてみたい。
近年、内蔵チューナーがないテレビである「チューナーレステレビ」が注目を集めている。文字通り、内蔵チューナーがなく、NHKをはじめとする地上波の受信ができないテレビを指す。
多くのモデルで、Google TV(Android TV)などのOSが端末にインストールされており、インターネット環境さえ確保できれば、YouTubeやTVerなどの動画配信サービスを視聴できる。
チューナーレステレビを家庭に導入すると、どのようなメリットとデメリットが生じるのか、また、チューナー内蔵テレビはどのような人にとって必要なのか、考えてみたい。
チューナーレステレビとチューナー内蔵テレビ、何がどう違う?
まず、チューナーレステレビとチューナー内蔵テレビの最大の違いについて触れておくと、地上波・BS/CS放送用チューナーの有無が挙げられる。
チューナーレステレビは、インターネットに接続できる環境において、YouTubeやTVer、Amazon Prime Video、Hulu、Netflixなどのネットコンテンツの視聴や、モニターとしての利用に適している。
一方、NHKや民放のテレビ番組を全てリアルタイムで視聴したい場合、チューナー内蔵テレビが必要となる。チューナーが内蔵されているため、別途チューナーを購入する手間や費用を省くことができる。
では、チューナー内蔵テレビでYouTubeやTVerなどが全く視聴できないのか? というと実はそんなことはない。
別途、ストリーミングデバイスを用意すればいい。例えば、「Google TV Streamer 4K」(1万6000円)、「Fire TV Stick」(画質がHDのタイプは4880円、4Kは6980円)などの選択肢がある。
「Google TV Streamer 4K」は、「Chromecast with Google TV」の後継モデルに位置付けられ、Netflix、Disney+、Apple TVなど各社ストリーミングサービスの4K視聴やGoogle TV向けアプリのインストールが行える
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