「NHK受信料がいらない」テレビは誰向けか チューナー内蔵テレビは「オワコン」なのか(2/3 ページ)
近年、内蔵チューナーのない「チューナーレステレビ」が注目されている。これは地上波の受信ができず、NHKを含むテレビ放送を視聴できないタイプのテレビを指す。チューナーレステレビを導入することで得られるメリットとデメリットは何か、また、チューナー内蔵テレビが必要なのはどのような人なのかを考えてみたい。
チューナーレステレビは誰向けか――「3つのポイント」を確認
チューナーレステレビのメリットは大きく3つ。1つ目は、本体価格だ。YouTubeやTVerの視聴にはインターネット環境(光回線などがある環境)が必要だが、チューナーを内蔵しないことで製造コストが削減され、本体の価格が同サイズのチューナー内蔵テレビよりも安価だ。
例えば、ビックカメラ.comで確認すると、30〜43型の大型モデルでは、チューナーレステレビが2〜3万円台であるのに対し、チューナー内蔵テレビは10万円以上と、その価格差は歴然だ。チューナーレステレビのコストパフォーマンスがいかに高いかが分かる。
2つ目は、NHK受信料だ。チューナーレステレビは、NHK受信料の支払い義務が法的に免除されるため、年間約1万2276円(地上波のみ・12カ月前払いの場合)の節約が可能だ。
NHK受信契約の解約には、所定の届出書の提出が必要で、家電リサイクル券や廃棄・譲渡証明書などの証明書を捨てずに保管しておくと、NHKに「本当に受信料対象テレビがない」ことを証明しやすい。例えば、テレビを処分したり、売却したりした場合は、処分/売却の後にNHKふれあいセンターに問い合わせると必要書類が送付され、解約手続きを行える。
そもそもNHKの番組を視聴しない人にとっては、受信契約にまつわる手続きが手間・負担となり、これこそがチューナーレステレビの選択理由になるはずだ。
3つ目は、導入のしやすさだ。アンテナの設置やアンテナの配線が不要で、電源とインターネット環境さえあれば設置できるため、導入しやすいといえる。
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