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楽天モバイルが外国人受けする理由 「やさしい日本語」で料金未払いを改善(2/4 ページ)

楽天モバイルは4月15日、報道関係者向けに説明会を開催した。外国人から見た楽天モバイルの魅力と、店頭などでの取り組みに焦点を当て。「やさしい日本語」で料金未払いを改善していることなども紹介した。

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日本在住の外国人に向けた取り組みは?

 日本に在住する外国籍の人は、どのような理由で楽天モバイルを選んでいるのだろうか。西村氏が示したMMD研究所の調査結果によると、特に「料金の安さ」「自分に合ったデータ容量」の2点が評価されているという。また知人や同僚からの紹介によって契約する人も多く、そうしたユーザーの約半数が「紹介キャンペーン経由で契約している」(西村氏)。

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MMD研究所による「在留外国人が契約している通信サービスランキング」で1位を獲得した楽天モバイル。その理由の上位5つが示されている
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日本に住む外国人の約半数は、楽天モバイルの紹介キャンペーンを介して契約するという(こちらは自社調査の結果で、縦軸は示されていない)

 楽天モバイルの田坂奈津実氏(ショップ営業部 店舗企画部ヴァイスマネージャー)は、外国籍の人が楽天モバイルショップ店頭で契約する事例が増えていると明かす。「(2025年)現在、楽天モバイル全体の契約者のうち約25%が外国籍の人で、これは前年同期比で8%の増加」とのことだが、これには楽天モバイルショップにおける取り組みが大きく貢献しているという。

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ショップ営業部店舗企画部ヴァイスマネージャー田坂奈津実氏
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外国籍の人が楽天モバイルショップ店頭で契約する事例が増えている

 ショップの店頭では、大きく3つの取り組みを推進している。1つは「対応言語の強化」だ。例えば高田馬場店(東京都新宿区)では多言語対応可能なスタッフが働いており、英語だけでなく中国語/ネパール語/インド語/ミャンマー語で案内やサポートを行えるという。このようなスタッフがいない162店舗でも、翻訳デバイス「ポケトーク」を活用して接客をしているという。

 2つ目は「多言語ツールの作成」だ。案内カタログは英語、中国語、ベトナム語など7言語で展開しており、契約時に使う指差しツールや重要事項説明書なども多言語化している。

 3つ目は、「日本語学校・大学へのアプローチ」となる。楽天モバイルショップのスタッフが日本語学校や留学生の在籍する大学に出張し、校内で説明会/契約会を開催しているそうだ。契約後も随時相談会を実施してサポートを継続しており、「外国人の学生をトータルサポート」(田坂氏)している。立命館大学や京都先端科学大学など、有名な大学とも提携しているそうだ。

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法務省によると、中長期在留者(日本に90日を超えて滞在する外国人)数は349万4954人、特別永住者(主に在日韓国・朝鮮人など戦前からの歴史的背景を持つ人々)数は27万4023人となっており、これらの合計は2024年に376万8977人にのぼる。前年比で10.5%増加した
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多言語対応可能なスタッフやポケトークを活用し、店頭での契約をサポートする
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海外の人が楽天モバイルの契約時に困らないようにと多言語化されたツール
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楽天モバイルショップのスタッフが日本語学校・大学に出張。外国人の学生をトータルサポートしている

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