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アップロードした資料を情報ソースにできるGoogleの生成AIノートツール「NotebookLM」に注目したい理由

生成AIを活用したGoogleのノートツール「NotebookLM」の使い方を解説する。

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 すっかり身近になった生成AIだが、おそらく多くの方が使っているツールは「ChatGPT」や「Gemini」「Copilot」などが中心だろう。一方、さらに注目しておきたいサービスとして、Googleの「NotebookLM」も見逃せない。本記事では、この「NotebookLM」の概要について連載で解説していこう。

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「NotebookLM」とは

 NotebookLMは2023年7月に発表され、2024年6月から日本語でもリリースされた生成AIツールだ。主な使い方は、ユーザーがアップロードした資料をもとに、生成AIが内容について質問に答えたり、資料を作ったり、内容を分析したりについて、そこからのリサーチを補助してもらうような方向性がメインとなる。

 生成AIブームの火付け役にもなったChatGPTのプロトタイプが登場したのが2022年11月だったので、比較的早い段階から市場に存在したツールではあったが、気付かずにスルーしていた方も少なくないだろう。

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「NotebookLM」の画面構成

 NotebookLMの特徴は、画面構成が3つのパネルに分かれていることにある。PCのWebブラウザからアクセスした場合、画面左側には資料を指定する「ソース」の領域、真ん中には生成AIとのチャットが表示される「チャット」、右側には自動生成された音声コンテンツを表示するといった応用機能をまとめた「Studio」という領域に分かれている。

 よって複数の資料を指定してアップロードしつつ、チャット画面とは別のパネルで管理できることが大きな魅力だ。なお、同ツールはGoogle アカウントさえあれば基本無料で使えるので、気軽に試しやすい。

iOS、Androidともにモバイルアプリの提供もスタート

 記事執筆時点で最近のトピックは2つある。1つは4月末に「音声概要」という機能が日本語に対応したこと。音声概要機能を使うことで、指定した資料をもとに、自動でポッドキャストのように仮想の2人が対話している音声コンテンツが生成される。

 そして、もう1つはNotebookLMのモバイルアプリが、5月20日(日本時間)にリリースされたことだ。iOS、Androidともに利用できるようになっており、iOS 17以降、Android 10以降のデバイスでサポートされている。

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iOS版(画像=左)とAndroid版(画像=右)のモバイルアプリが提供されている。類似アプリと間違えないよう、提供元がGoogleであることを確認してインストールしよう

 次回以降は、より具体的な使い方について解説する。

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