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Suicaでやってはいけないこと4選 タブーを犯すと罰金徴収や没収に

電車やバスへの乗車時に必要なSuica。日本人で特に関東圏内に在住する人なら目にする機会が多いはず。カード型のSuicaを使用する際に知っておきたい基本情報とやってはいけないことを紹介する。

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 既に約9200万枚が発行されているSuica。日本人で特に関東圏内に在住する人なら目にする機会が多いはず。Suicaはカード型と携帯電話向けのモバイルSuicaの大きく2種類に分かれるが、この記事ではカード型のSuicaを使用する際に知っておきたい基本情報と、やってはいけないことを紹介する。

Suica やってはいけないこと
カード型のSuica
Suica やってはいけないこと
携帯電話で利用できるモバイルSuica

Suicaの基本

チャージを忘れずに

 Suicaで電車やバスに乗るには、残高が十分にあることが基本前提だ。

 駅の改札機を通過して電車に乗るときなどに、残高がその駅から電車に乗るための最低料金(初乗り運賃)に足りなければ改札機を通過できない。目的地までの運賃に対して残高が足りない場合も、改札機で足止めされてしまい出られないので注意しよう。

 残高が足りなくなったら、改札機近くのチャージ機や駅の窓口、コンビニなどでチャージできる。改札機で足止めされないためにも、チャージは事前に行うのがよく、そうでなければオートチャージを利用するのも1つの手段だ。

水平にしっかりタッチ&ゴー

 Suicaを使って改札機を通る際は、Suicaを改札機の読み取り部にしっかり、水平にタッチする必要がある。Suicaと改札機が通信できる距離は10cm程度だ。その距離の範囲内でSuicaを改札機にかざさなければ、読み取りができず、改札機を通過できない可能性がある。

 読み取り部にSuicaを滑らせるのではなく、ピタッと当てて、「ピッ」という音が鳴るのを確認するのがいい。改札機を通過できない場合は「ピー」という音が鳴る。視覚的に分かりづらい場合は音を聞き分けるといい。

紛失した際に再発行できる

 Suicaは紛失した際に再発行が可能だ。Suica・PASMOエリア内の主な駅やバス営業所、JR東日本の新幹線停車駅のみどりの窓口で申告すると、登録された「氏名」「生年月日」「性別」をもとに、電話番号や区間などの情報と合わせてカードが特定され、停止手配が実行される。ただし、無記名Suicaの再発行はできない。万が一のことを考えると、記名式Suicaをおすすめしたい。

 またSuica裏面のJEから始まるカード番号や連絡先の電話番号をメモなどに控えておくと、再発行の手続きがスムーズだ。

 手続きを完了した翌日以降、紛失したカードの発行会社の窓口で受け取れる。その際に再発行手数料の520円と、新しいカードの預り金(デポジット)の500円が請求される。カードの受け取りは再発行の申し出から14日以内に行う必要がある。

Suica やってはいけないこと
Suicaは紛失した際に再発行が可能だ。再発行手続きの流れはWebサイトにて詳しく案内されている

いつまでも利用できるワケではない

 Suicaは永久に利用できるワケではない。10年間利用がないSuicaは失効するが、失効までに一度でも鉄道・バスの乗車や買い物で利用すれば、そこからさらに10年間失効しない。長期間使っていないSuicaが手元にないかどうか確認してみよう。

Suica やってはいけないこと
10年間利用していないSuicaは失効する。JR東日本が2014年に発行した「東京駅開業100周年記念Suica」の扱いについて、2024年にニュースリリースにて詳しく案内している

Suicaでやってはいけないこと

電波を妨げるものと一緒にタッチしない

 Suicaは先述の通り電波を使って情報をやりとりしている。そのため、電波を妨げるもの(金属などの電気を通すもの)がSuicaの近くにあると反応しない場合がある。

 一緒にタッチしない物としては、タバコの銀紙、スクラッチカードのアルミ箔(はく)、小銭、貴金属、鍵などの金属類に加え、シルバーの文字が書き換えられるカード(銀色の部分に白い文字が書かれているリライトカード)だ。

 これらのものはSuicaとは別のポケットや財布に入れるなどして離して持ち歩くといい。

他のICカードと一緒にしない

 仕事とプライベートで複数の非接触ICカード(Suica、PASMO、Suica機能付きクレジットカードなど)を使い分ける人もいるだろうが、複数の非接触ICカードを同じパスケースに入れたまま改札機にタッチすると、エラーになって通過できない。パスケースなどに複数枚の非接触式ICカードを入れないようにしよう。

シールなどを貼らない

 Suicaにシールやステッカーを貼ると、券売機やチャージ機で詰まって使えなくなったり、カードが壊れる原因になることがある。また、改札機で読み取りにくくなることもあるため、シールやステッカーなどをSuicaに貼らないようにしよう。

偽造や譲渡は禁止行為に該当

 Suicaの偽造や譲渡は規約で厳しく禁止されている行為に該当する。偽造された定期券を使ったり、他人の定期券を使った(記名人以外が使用)り、券面の情報を書き換えたり……などの行為は不正行為と見なされ、ペナルティーが課せられる。例えば、記名式Suicaを本人以外が使用した場合は、本来払うべきだった運賃とその2倍の増運賃を請求され、当該のSuicaは没収される。

 例えば、家族間で譲渡する場合は記名式Suicaではなく、無記名のSuicaを利用するといい。

Suica やってはいけないこと
定期券などで不正乗車(キセル乗車など)をした場合のペナルティーについては厳しく定められている。偽造や譲渡も禁止されている。画像はJR東日本の「第2編 旅客営業 -第7章 乗車変更等の取扱い -第3節 旅客の特殊取扱 -第2款 乗車券類の無札及び無効」より引用

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