「Microsoft Lens」アプリ廃止へ 代替は「Microsoft 365 Copilot」推奨
Microsoftは、スキャンアプリ「Microsoft Lens」を2025年内に段階的に廃止すると発表した。10月には新規ダウンロードが停止され、12月にはスキャン機能が使えなくなる。同社は代替として「Microsoft 365 Copilot」を推奨している。
米Microsoftは8月7日(現地時間)、サポートページで「Microsoft Lens」を廃止すると告知した。
「Microsoft Lens」は、2014年にWindows Phone向けに「Office Lens」としてリリースされ、2015年4月にはiOS版が、同年5月にはAndroid版が公開された、いわゆるスキャンアプリだ。2021年に名称がMicrosoft Lensに変更された。
スマートフォンのカメラで撮影したレシートや名刺などの写真をMicrosoftのメモアプリ「OneNote」に保存できる。
以下のように段階的に廃止する予定だ。
- 9月15日:廃止プロセス開始
- 10月15日:各アプリストアからの新規ダウンロードをブロック
- 11月15日:各アプリストアから削除
- 12月15日:新規スキャン停止
アプリがデバイスにインストールされている限り、既存のファイルにはMyScansフォルダからアクセスできる。
Microsoftは、代替手段として「Microsoft 365 Copilot」アプリを推奨している。これは「Microsoft Copilot」アプリとは別物で、利用するにはMicrosoft 365サブスクリプションが必要だ。このアプリを使えばMicrosoft Lensのデータに引き続きアクセスできる(方法はサポートページを参照のこと)。
スマートフォンでスキャンした画像をクラウドに保存するアプリは他にもある。例えば米Googleの「Google Keep」や「Googleドライブ」、「Google Lens」、米Appleの「メモ」アプリなどだ。
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