「Leica LUXグリップ」を使えばiPhoneが“Leicaのカメラ”になるのか? 試して分かったこと:荻窪圭のiPhoneカメラ講座(3/3 ページ)
Leica(ライカ)がMagSafe対応iPhone向けに販売している「Leica LUXグリップ」は、発売からまもなく半年経過するがいまだに品薄状況が続いている。それほどすごいものなのか、実際に使ってみようと思う。
グリップがあると気分が違う
というわけで、Leica LUXグリップは、iPhoneをLeica LUXと共にカメラとして使いたい人には非常に魅力的な製品だ。
やはりグリップを持って撮ると気分が違うし、構えも安定する。安定すれば構図も決めやすいし、シャッターボタンの半押しがあるので、撮影のタイミングもはかりやすい。
ただ、気になる点が1つあった。サイズだ。
縦位置で撮ろうとグリップを縦位置用につけると、広角(24mm)で撮るときにグリップした指がちょっとかぶっちゃうのだ(これはiPhone 16 Proの場合で、より大きな「iPhone 16 Plus」や「iPhone 16 Pro Max」では試していない)。
MagSafeを使ったグリップ兼シャッターユニットの先輩であるShiftCamの「SnapGrip」では問題なかったので、どこが違うのかと比べると、LUXグリップの方が少し小さいことが原因だと分かった。
並べてみると、Magsafe部分からグリップまでの距離が、少し短いのがわかる。
手の大きさやちょっとした持ち方で変わるだろうけど、縦位置撮影が便利になるのがこの手のグリップの良さの1つだと思うので、ちょいとひっかかった次第。
気になる価格だけど、直販で5万600円。メタリックな質感やLeicaブランド、その操作感を加味すれば十分納得できるし、特典としてアプリのProバージョンの1年間利用権が付帯するので考えようによってはおトクともいえる。
Leica LUXのフリー版は、使えるレンズやルックに制限がある。LUXグリップを買って1年たったら、アプリをフリー版に戻すか契約を更新するか悩むかもしれないが、グリップまで買ったのなら、その後もProバージョンを使い続けたくなるだろうから、そこは覚悟しておくべし。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
iPhoneでライカっぽい写真を撮れる! Leicaの純正カメラアプリ「Leica LUX」を試す
ドイツの光学メーカーLeica(ライカ)が、突然iPhone用のカメラ撮影アプリ「Leica LUX」をリリースした。全機能を使うと月額1000円(または年額1万円)と、サブスクリプション式カメラアプリとしては高価な設定なのだが、その実力はいかほどか、試してみよう。
ライカレンズのような撮影ができるiPhoneアプリ「Leica LUX」、無償版と月額1000円の有償版で展開
ライカカメラは、ライカのカメラとレンズを使用したような写真が撮影できるiPhoneアプリ「Leica LUX」を発表。無償版と月額1000円(年額1万円)の有償版で展開する。
「iPhone 16/16 Pro」のカメラ機能を比較、基本画質に差はなし? 新ボタン「カメラコントロール」は難易度高し
「iPhone 16」と「iPhone 16 Pro」のカメラを、2回に分けて試してみる。今回は前編として、両モデルの特徴である新インタフェース「カメラコントロール」を紹介しつつ、基本画質をチェックする。
今だからこそ知りたい「Leitz Phone 3」の実力 ガチの「Leica(ライカ)カメラ」っぽく使ってみたら?
ライカブランドのスマートフォン「Leitz Phone」も気付けばもう第3世代。周知の通り、その「Leitz Phone 3」の中身はシャープの「AQUOS R8 Pro」ベースなのだが、Leitz Phoneに求められる「どれだけライカっぽい味付けをした、アーティスティックな写真を撮れるか?」「どれだけライカっぽい操作感を味わえるか?」というところにある。その辺を、ちょっと試してみたい。
スマホでブレの少ない写真を撮りたいなら持ってて損なし! 「CP+2024」で展示されていた便利アイテムをチェック
2月22日から26日まで、カメラと写真の展示会「CP+2024」が開催された。昨今は撮影機材としても注目を集めるせいか、スマートフォン用のカメラアクセサリーも充実している。今回は三脚系のアイテムを中心にチェックしていこう。



