万博会場で「ポケモンGOのスタンプラリー」を体験 アナログ感が楽しく、レアな背景付きポケモンもゲット(1/2 ページ)
大阪・関西万博会場を訪れたので、ポケモンGOの「GOスタンプラリー」を体験。万博の会場には7つのポケストップでスタンプをゲットできる。日本の伝統的なスタンプラリー文化とAR技術を見事に融合させた新機能だと感じた。
「万博でポケモンGOのスタンプラリーが始まったらしいから、体験してきてほしい」――ポケモンGO好きなITmedia Mobile編集長から依頼を受けて、大阪・関西万博会場を訪れた。編集長はサービス開始当初からプレイしているベテラントレーナーで、「日本発の新機能が世界初実装されるなんて、これは見逃せない」と興味津々だった。
実は万博には2回ほど足を運んでおり、会場内にポケモンのモニュメントが設置されているのは知っていた。ただ、ポケモンGOは数年ごぶさたしていたこともあり、そもそもアプリを開くという発想がなかったのだ。
そうした経緯から、万博会場で数年ぶりにアプリを起動してみることにした。
最初のスタンプで色違いフシギダネが出現
会場を歩いていると、空の広場にミュウの立体像を発見した。浮いているようなデザインで、幻のポケモンらしい神秘的な雰囲気だった。せっかくなのでポケストップを回してみると、突然スタンプラリーの画面が表示された。
指定のポケストップに近づいて回すだけで自動的にGOスタンプラリーに参加できるので、事前登録や特別なエントリーは不要だ。
画面を長押ししてスタンプを押すと、スタンプシートに日付入りのスタンプが刻印された。ところが、押す時間が短かったのか、スタンプの色が薄くなってしまった。後で知ったのだが、長押しの時間で濃さが変わる仕様らしい。薄いスタンプも、これはこれで思い出になった。
スタンプを押した直後、画面に色違いのフシギダネが出現した。数年ぶりのポケモンGOで、いきなり色違いに遭遇するとは思わなかった。慌ててモンスターボールを投げ、無事ゲット。捕獲画面を見ると、「旅立ちの仲間」の背景が入った特別仕様になっていた。
大地の広場でカビゴンと遭遇 パビリオン巡りの合間に3つ目のスタンプ
次に向かったのは、大地の広場のカビゴンだ。カビゴンの立体像は寝そべっているポーズで、思っていたより大きく、多くの来場者が記念撮影をしていた。私も立体像の横で記念撮影をした。
後から調べて分かったのだが、GOスナップショット機能が大幅にアップデートされており、最大3匹のポケモンを同時に配置できるようになっていた。立体像の周りで仮想のポケモンと一緒に撮影できる機能もあったようだが、数年ぶりの起動だったこともあり、その存在に気付かなかった。次回はぜひ試してみたい。
万博取材の本来の目的はパビリオン巡りだったため、スタンプラリーは移動の合間に進めることにした。ミュウとカビゴンの2つのスタンプを押した後、進歩の広場のドーブルも回ることができ、合計3個のスタンプを集めることができた。
しかし、調和の広場のイーブイ、光の広場のピカチュウ、海岸通りのラプラス、そして日本館の御三家までは、この日は回りきれなかった。会場が広く、7箇所全てを回るなら1〜2時間は見ておいた方がいいだろう。スタンプを押すこと自体に待ち時間はないので、パビリオン巡りのついでに立ち寄れるのは便利だった。
薄いスタンプも思い出に アナログ感が楽しい新機能
今回体験したGOスタンプラリーは、日本の伝統的なスタンプラリー文化とAR技術を見事に融合させた新機能だった。特に感心したのは、デジタルでありながら「一度押したらやり直せない」という、アナログな要素を残している点だ。薄くなってしまった私のスタンプも、それが逆に「その時その場所にいた証」として価値を持つ。
Nianticによると、この機能は万博終了後も吹田市全体に展開され、さらに全国約400箇所のカラーマンホール「ポケふた」でも利用可能になるという。友人にスタンプを贈れる機能も実装予定で、旅先で風景印を押したはがきを送るような感覚で楽しめそうだ。
数年ぶりにポケモンGOを起動したが、単なるポケモン収集ゲームから、現実世界を舞台にした体験型プラットフォームへと進化していることを実感した。万博という特別な場所で、日本発の新機能を世界に先駆けて体験できたのは、貴重な機会だった。
次回万博を訪れる際は、必ず残り4つのスタンプを集めて、7つ全てのコンプリートを目指したい。そして、できれば今度は濃いスタンプを押せるよう、しっかりと長押ししようと思う。
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