携帯満足度調査、MVNOは日本通信が1位、大手キャリアはドコモとソフトバンクが同率1位 J.D.パワー調べ
J.D.パワーは「2025年携帯電話サービス顧客満足度調査」の結果を発表。MVNOやオンライン専用で「通信品質」の満足度が低下した。料金プランの値上げは半数が否定的な一方、3割超は100〜300円程度の値上げは許容している。
J.D.パワーは、9月25日に「2025年携帯電話サービス顧客満足度調査」の結果を発表。本調査は大手キャリア、バリューキャリア、MVNO、オンライン専用ブランド/プランの4部門に分けて顧客満足度を測定したものとなる。
4部門を合算した業界全体の総合満足度スコア(1000ポイント満点)は623ポイントで前年の625ポイントと比較して大きな変化はなく、部門別でも前年比で1〜4ポイント増減となった。満足度に影響の大きい「通信品質」ファクターも業界全体では633ポイントと、前年の634ポイントと同水準となっている。
ただし部門別で通信品質ファクターのスコアを見ると、MVNO部門ではマイナス10ポイント、オンライン専用ブランド/プラン部門ではマイナス17ポイントと低下。MVNO部門では一部の携帯電話事業者の回線網を利用しているMVNOユーザー、オンライン専用ブランド/プラン部門でも一部ブランドで顕著なスコア低下が見られたため、通信品質面の改善が期待される。
複数の携帯電話事業者が料金プランに値上げの動きが見られ始めているため、料金プランの値上げに対する許容意向をユーザーに聴取した。全体では「今後も今の料金を維持すべき」と考えるユーザーが52%と約半数となったが「100〜300円程度の値上げがあっても仕方がないと思う」と考えるユーザーも各部門で3割以上確認されている。
総合満足度ランキングは、大手キャリア部門(3ブランド)では通信品質ファクターで最高評価のNTTドコモと、「各種費用」「サービスメニュー」「提供端末ソフト」で評価の高いソフトバンクが同率1位。バリューキャリア部門(3ブランド)はUQ mobile、Y!mobilが1位となった。MVNO部門(6ブランド)は日本通信SIM、オンライン専用ブランド/プラン部門(3ブランド)ではpovoがそれぞれ2年連続で1位を獲得している。
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