JR山手線の新駅名標「池袋(ビックカメラ前)」発表も、「有楽町店の方が駅前にふさわしいのでは?」との声
ビックカメラは11月14日、池袋本店、池袋カメラ・パソコン館、池袋西口店の3店舗を同時にリニューアルオープンする。駅名標が「池袋(ビックカメラ前)」に変更された。「有楽町店の方が駅前にふさわしいのでは?」との声も。
ビックカメラは11月14日、池袋本店、池袋カメラ・パソコン館、池袋西口店の3店舗を同時にリニューアルオープンする。創業の地である池袋において、同社が新たに掲げるストアコンセプトのもと、街全体と連動した新しい店舗づくりを打ち出す。リニューアル当日には、各店舗の開店前に報道関係者向けの内覧会も実施される予定で、同日から始まる大型キャンペーン「ビックトレジャー2025池袋」についても一部情報が公開された。
今回のリニューアルは、池袋という街の中心で長年親しまれてきた3店舗を、より現代的で快適な買い物環境に刷新するものだという。家電量販店としての機能強化に加え、地域と一体となった店舗運営を通じて、池袋エリア全体の活性化を目指す構えだ。
駅名標が「池袋(ビックカメラ前)」に変更
リニューアルを記念し、JR山手線池袋駅の駅名標が同日から「池袋(ビックカメラ前)」に変更される。池袋駅は2024年3月から発車メロディに「ビックカメラのテーマソング」を採用している。駅名標の変更は、企業名が併記される珍しいケースであり、創業地・池袋との関係性を象徴する出来事といえる。
ビックカメラによると、同社はこれまでも地域の清掃活動や商店街との協働イベントなどを通じ、池袋の街づくりに積極的に関わってきた。今回のリニューアルと駅名標変更も、そうした活動の延長線上に位置付けられているという。ビックカメラは「今後も創業の地・池袋の発展に寄与できるよう、さまざまな取り組みを行っていく」と説明している。
キャンペーンや記念イベントも予定
駅名標変更に合わせて、イベントやキャンペーンの開催も予定されている。内容はまだ明らかにされていないが、ビックカメラは「詳細は後日発表する」としており、SNS上ではすでに注目が集まっている。リニューアルを機に、限定商品や記念グッズの販売、スタンプラリーなどが行われる可能性もあり、開業当日は多くの来店客でにぎわうことが予想される。
SNSで広がる反応――池袋=ビックカメラではない?
「池袋といえばビックカメラ」という声は以前から多かったが、今回の駅名標変更をきっかけに、そのイメージがさらに強まったとの反応が多い。SNSでは「これからは『池袋(ビックカメラ前)集合で』と言うのが当たり前になりそう」といった投稿が相次いだ。また、新しい駅名標のデザインについて、「外国語表記の配置が自然で見やすい」と評価する意見も見られた。
一方で、「池袋駅は出口が多く、どの店舗を指すのかが分かりにくい」といった現実的な声もある。池袋には東口と西口の両側にビックカメラの店舗があり、利用者の中には「ホームで『ビックカメラはどちらですか』と聞いても答えに困る」と指摘する投稿もあった。
また、「有楽町のビックカメラの方が駅前という印象が強い」「ヨドバシやヤマダの方が駅に近い」といった比較も見られた。実際、有楽町店のアクセスを確認すると、JR山手線と京浜東北線、地下鉄有楽町線の有楽町駅(日比谷口・D4出口)から徒歩1分、日比谷駅(D4出口)から徒歩4〜8分(地下通路)、銀座駅(JR有楽町駅方面出口)から徒歩5〜10分(地下通路)と、駅からの近さが際立つ。それに対して池袋周辺の店舗は、有楽町店よりも駅から離れた場所に位置しており、「駅前」という名にふさわしいのかどうか疑問視する声も上がっている。
それでも、駅名標へのビックカメラ併記という出来事は、家電量販店としての存在感をさらに高めるきっかけになりそうだ。
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