国内スマホ出荷シェア、Googleが2位、サムスンが3位に上昇 MM総研調べ
MM総研は「2025年度上期(2025年4〜9月)の国内携帯電話端末出荷台数調査」の結果を発表。スマートフォン出荷台数は1385.7万台(前年同期比8.3%増)で、下取りプラグラムなどを活用した買い替えが要因と考えられる。
MM総研は、11月18日に「2025年度上期(2025年4〜9月)の国内携帯電話端末出荷台数調査」の結果を発表した。
2025年度上期の総出荷台数は1420.0万台(前年同期比7.2%増)で、2000年度以降の上期出荷統計として最少だった2023年度上期から回復傾向にあるが過去3番目に少ない。内訳はスマートフォンが1385.7万台(同8.3%増)、フィーチャーフォンは34.3万台(同25.3%減)で、スマートフォン出荷台数が上昇した要因は携帯キャリア大手4社の下取りプラグラムなどを活用した買い替えが本格的に循環し始めたと考えられる。一方、フィーチャーフォンは過去最少を更新した。
2025年度上期のメーカー別総出荷台数シェア1位はAppleで、上期実績としては14期連続で1位を獲得。出荷台数は605.4万台(前年同期比6.0%増)で、シェアは42.6%(同0.5ポイント低下)。2025年9月に発売した最新のiPhone 17シリーズは発売直後から好スタートを切り、2025年2月に発売したiPhone 16eもサブブランド内でのiPhoneシェア向上に寄与している。
総出荷台数シェア2位はGoogleで227.6万台(同46.7%増)/シェア16.0%(同4.3ポイント上昇)、3位はサムスン電子で163.1万台(同52.3%増)/シェア11.5%(同3.4ポイント上昇)、4位はシャープで118.9万台(同29.1%減)/シェア8.4%(同4.3ポイント低下)、5位はFCNTで102.5万台(同101.0%増)/シェア7.2%(同3.4ポイント上昇)となった。2024年度通期との比較だと、シャープが2位から4位に下がり、Googleが3位から2位に、サムスン電子が4位から3位に上がった。
MNO4社と同社定義のオープン市場の5分類でスマートフォン出荷台数/シェアをみると、NTTドコモが464.9万台(シェア33.5%)、ソフトバンクが356.9万台(25.8%)、KDDIが355.6万台(25.7%)、楽天モバイル64.5万台(4.7%)と4社合計で89.6%を占める。スマートフォン出荷に占めるオープン市場は143.8万台(前年同期比15.8%増)でシェア10.4%(同0.7ポイント上昇)となった。
オープン市場でもAppleは58.5万台(シェア40.7%)で1位、2位はXiaomiで18.5万台(12.9%)、3位はサムスン電子で13.2万台(9.2%)、4位はシャープで13.1万台(9.1%)、5位はモトローラで12.6万台(8.8%)の順となり、上位5メーカーで80.6%を占める。
2025年度通期の総出荷台数は3295万台(前年度比6.1%増)と予測。以降は、2026年度:3258万台、2027年度:3206万台、2028年度:3273万台、2029年度:3220万台、2030年度:3285万台で推移し、2025年5月発表の前回予測からは下方修正している。
2025年度通期のスマートフォン出荷台数は3205万台(6.7%増)と予測し、以降は、2026年度:3179万台、2027年度:3134万台、2028年度:3208万台、2029年度:3160万台、2030年度:3231万台と3200万台前後で推移。そのうち、5Gスマートフォンの出荷台数比率は、2028年度以降は5G対応比率が100%になると予測する。
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