関東地方で5G通信が速いキャリアは? ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルでICT総研が比較(2025年12月)
ICT総研は、12月24日に「関東地方の5G通信速度実測調査(2025年12月)」の結果を発表。関東地方1都6県の駅ホーム、県庁/市庁、大学、空港その他のランドマークなど全132地点を対象としている。
ICT総研は、12月24日に「関東地方の5G通信速度実測調査(2025年12月)」の結果を発表した。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県の駅ホーム、県庁/市庁、大学、空港その他のランドマークなど全132地点を対象とし、朝夕のラッシュ時間帯を避けた「閑散時間帯」に1地点あたり下り(ダウンロード)と上り(アップロード)の通信速度、レイテンシ(遅延時間)を記録したものとなる。調査日は12月1日から19日。
関東地方の全132地点の下り通信速度は、auが151.5Mbps、ソフトバンクが148.8Mbps、NTTドコモが143.4Mbps、楽天モバイルが47.0Mbps。4社平均の下り通信速度の平均は122.7Mbpsで関西地方(139.9Mbps)と比べて遅く、大手3社の下り速度が僅差なのは関西地方の調査と同様となった。また、上り通信速度はソフトバンクが31.7Mbpsで、auが30.0Mbps、楽天モバイルが23.3Mbps、NTTドコモが18.7Mbpsとなった。
全132地点の5G受信地点比率は4社平均で78.2%と、関西地方の75.5%を超えた。「駅ホーム(全59地点)」と「駅以外(全73地点)」に分けた場合、駅ホームは4社平均77.5%、駅以外は78.8%で、5G受信地点比率はいずれもauがトップとなった。
全132地点のレイテンシは楽天モバイルが3.7ミリ秒、NTTドコモが16.2ミリ秒、auが19.0ミリ秒、ソフトバンクが21.0ミリ秒。楽天モバイルの遅延時間の短さが目立ち、4社平均の15.0ミリ秒も他の地方と比べて良好な結果となった。
測定地点ごとの結果は、下り通信速度の最速地点は神奈川県のラゾーナ川崎プラザで4社平均下り通信速度は312.6Mbps。最も遅かったのは渋谷スクランブル交差点の27.9Mbpsだった。関東地方は4社平均下り速度が300Mbpsを超える地点数が関西地方よりも少ないが、40Mbpsを下回る地点も関西地方よりも少ない結果となっている。
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