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女優の杏さん直伝、Google Geminiの使い方5選 なぜ、6時間のパリ観光でも安心できた?

女優の杏さんがGoogleのAIをパートナーとして活用し、フランスのパリで6時間の観光を満喫する様子を紹介する。事前のスケジュール作成やマップとの連携をはじめ、現地でのメニュー翻訳や歴史の解説など、AIの多岐にわたる活用術を解説する。写真撮影のアイデア出しや、見慣れない食材の用途を調べる具体的なシーンも扱う。

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 女優の杏さんがGoogleのAI「Gemini」をパートナーとしてフランスのパリを訪れた。杏さんは19歳の頃、スマートフォンすらない時代にパリでの短い滞在を経験しているが、当時の思い出は「うどんを食べて終わってしまった」という少し寂しいものだったという。しかし今回は違う。手の中にあるAIという頼もしい相棒とともに、限られた6時間という枠の中でパリの街をどれだけ満喫できるかを検証する新たな旅が幕を開けた。

 本記事では、杏さんのパリでの6時間のストーリーと、そこで活用されたGeminiの実践的な使い方を織り交ぜながら、生成AIがもたらす新しい旅行体験の全貌を解説する。

Google Gemini
GoogleはnoteでGoogle Geminiの使い方を紹介している。女優の杏さんがGeminiと旅をした記録をYouTubeで公開した
Google Gemini
Geminiのアイコン

1つ目:希望の条件で観光プランを作成し、マップにピン立てする

 旅行における生成AIの最大の強みは、一般的なパッケージツアーにはない「極めてパーソナルな旅行計画」を対話によって瞬時に構築できる点にある。現地を訪れた杏さんが最初に行ったのは、この準備段階におけるAIとの入念なすり合わせだった。

 杏さんはまず、Geminiに対して「初めてパリを訪れた人が6時間で楽しむための観光案」を提案させた。これだけでも大まかなルートは提示されるが、生成AIの真価はここから条件を追加する「洗練のプロセス」にある。杏さんはスタート時間を「正午」に設定し、さらに「30代の女性」というペルソナ条件を追加した。これにより、単なる名所巡りではなく、慌ただしさを感じさせないエレガントで写真映えするルートへと計画が最適化されたのである。

 ルートが確定した後、空港から出発地点であるノートルダム大聖堂付近へと移動するにあたり、Geminiが作成した観光スケジュールを「Googleマップ」にピン立てして視覚的に表示させ、さらに「Google カレンダー」アプリにも登録した。旅行先のスポットの位置関係や経路をマップ上で俯瞰し、スケジュールを現地ですぐに確認できる状態を作っておくことで、慣れない土地での移動のハードルは劇的に下がる。事前の細やかな対話と、既存のツール群とのシームレスな連携によって、スムーズな街歩きの完璧な下地が整えられた。

Google Gemini
Geminiが計画したプラン。これをコピー&ペーストせずにGoogle カレンダーに登録できる

2つ目:読めない手書きメニューを翻訳し、いまの気分に合う料理を選ぶ

 パリに到着し、セーヌ川沿いを中心にたっぷり歩くコースを進み始めた杏さんが最初に立ち寄ったのは、街角にある趣深い老舗のビストロだった。海外旅行において最もハードルが高いアクティビティーの1つが「現地の食事」だ。店内の黒板には手書きのフランス語メニューが並んでおり、外国語に慣れない観光客にとっては解読するだけでも一苦労だ。

 しかし、ここでもGeminiが通訳として機能する。杏さんは手書きのメニューをスマートフォンで撮影し、Geminiに送信してテキスト化と日本語への翻訳を同時に依頼した。個性的で読みにくい手書き文字であっても、AIの画像認識能力を活用すれば、一度に多くの情報をストレスなく把握できる。

 さらに特筆すべきは、活用法が翻訳にとどまらないことだ。テキストだけではどんな料理か想像しにくいため、杏さんは料理のイメージ画像を生成するように指示を出した。そして、「飛行機を降りたばかり」という自身の現在の状況をAIに伝え、いまの気分に最適なメニューはどれかを相談したのだ。

 Geminiはコンテキスト(文脈)を正確に理解し、長旅で疲れた体に優しく、かつパリに到着した実感を持てる食事として「スズキとホタテの料理」を提案。これを選択した杏さんは、大満足のランチタイムを過ごすこととなった。ユーザーの体調や気分を読み取った提案は、単なる翻訳ツールの枠を超えたコンシェルジュとしての役割を果たしている。

3つ目:音声会話機能「Gemini Live」を起動して、歩きながら名所の歴史を学ぶ

 おいしい食事で満たされた後、杏さんは歩くことが大好きな自身のペースに合わせてセーヌ川沿いを進んでいった。道中、杏さんは日常でのほほ笑ましいGemini活用エピソードを明かしてくれた。「食事中に肘をつくのをやめなさいと子どもに5年間言い続けたら、合計何時間になるか」という疑問を計算させたところ、「丸2日」という結果が出たという。こうした日常のささいな思いつきにも即座に付き合ってくれる。

 ルーヴル美術館へと向かう途中、杏さんは建物の外壁に「N」という文字のマークが刻まれているのを発見した。ここで杏さんは、スマートフォンの音声会話機能「Gemini Live」を起動し、カメラを通じて対象のマークの映像を共有しながら質問を投げかけた。するとGeminiは、それがナポレオン3世のイニシャルに由来するものであることを、音声で詳しく解説してくれたという。

Google Pixel
音声会話機能「Gemini Live」をスマートフォン「Google Pixel」で利用するイメージ。Gemini Liveはアプリ内のマークをタップすることですぐに起動できる

 文字を入力する手間を省き、ハンズフリーで景色を楽しみながらリアルタイムな解説を聞く。それはまるで、あらゆる知識を網羅した専属の観光ガイドと一緒に歩いているかのような体験である。目の前の風景に対する疑問がその場で解消され、歴史を学びながら街を歩くことで、観光の記憶をただ残すだけでなく理解を深めることが可能だ。

4つ目:お決まりの構図から脱却する、斬新な記念写真のアイデアを出す

 ルーヴル美術館に到着した杏さんは、シンボルであるガラスのピラミッド前で記念撮影を行うことにした。ここでもGeminiのクリエイティビティが発揮される。杏さんはAIに「楽しい写真のアイデア」を相談した。すると、Geminiは画像生成AI「Nano Banana」を活用して、文章では伝わりにくい構図のアイデアを参考画像として出力し、「ピラミッドの頂点をつまむ構図」や「寄りかかる姿」といった複数のユニークな撮影方法を提案した。

Nano Banana
Geminiが画像生成AI「Nano Banana」を用いて提案した構図

 自分一人では思いつかない斬新なアイデアを取り入れることで、ただ記録を残すだけだった写真撮影が、それ自体を楽しむアクティビティーへと昇華された。お決まりのピースサインの構図から脱却し、遊び心のあるすてきな写真をカメラに収めることができたのである。

 また、事前のプランニングとスムーズな移動のおかげでスケジュールに余裕が生まれたため、空き時間を有効活用して地元の人が通う食料品店へ足を延ばした。そこでお土産探しを楽しんでいた杏さんは、見慣れない「ココナッツキューブ」という食材を発見した。すかさずその使い道をGeminiに質問すると、Geminiはそのまま食べるだけでなく、ヨーグルトに混ぜたりカレーのトッピングにしたりと、さまざまな活用法を即座に回答した。

5つ目:見慣れない現地の食材について、多岐にわたる使い道を調べる

 観光の後半ではスケジュールに余裕ができたため、地元の人が通う食料品店で土産物を探した。見慣れないココナッツキューブを見つけた杏さんは、使い道をGeminiに質問した。Geminiはそのままで食べる方法やヨーグルトに混ぜる用途から、カレーのトッピングまで、多彩な活用法を回答した。

 充実した6時間の旅も終盤に差し掛かった。杏さんはトロカデロ広場へ移動し、エッフェル塔を背景に写真を撮りながら、Geminiから「実はエッフェル塔は万国博覧会のために作られた仮設建築だった」という興味深い豆知識を教わった。

 最後に訪れたカフェで温かい紅茶を飲みながら一息ついた杏さんは、この濃密な6時間を振り返った。スマートフォンすらない時代にうどんを食べて終わってしまった19歳の時のパリ滞在とは対照的に、今回は知的好奇心が絶えず満たされ、パリの魅力を余すところなく味わい尽くした。

Geminiという相棒がいる安心感

 杏さんは、今回の旅を振り返りつつ、「1人での旅行でも、いつでも相談できるAI(Gemini)がいることで安心感が生まれた」との感想を述べた。ささいなことでも思いつきで質問でき、すぐに回答が返ってくる体験は、知的好奇心をくすぐる良い経験になったと振り返った。最後は視聴者に向けてさまざまAIの使い方を教えてほしいと呼びかけ、パリの旅を締めくくった。

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