ウォークマンやXperiaを生んだ「ソニーらしさ」の正体とは? 創立80周年を迎え軌跡を振り返る
ソニーグループは創立80周年を迎えた。1946年の創業以来、常に世界初の製品を世に送り出してきた同社。ウォークマンやPlayStationなどに受け継がれる「ソニーらしさ」とは一体何なのか。創立80年の歴史をひもとき、創業者である井深大氏や盛田昭夫氏の言葉から、時代に合わせて変化し続ける柔軟性と未知へ挑む精神の神髄を探る。
2026年5月7日、ソニーグループ(旧社名:東京通信工業)は記念すべき創立80周年を迎えた。1946年の創業以来、「人のやらないことをやる」というチャレンジ精神のもと、数々の日本初・世界初の製品を世に送り出してきた同社。「ウォークマン」や「PlayStation」、デジタル一眼カメラ「α」、スマートフォン「Xperia」に至るまで、常に私たちの生活をわくわくさせてきたソニーだが、果たしてその「ソニーらしさ」とは一体何なのだろうか。創立80年の歴史をひもとき、創業者たちの言葉からその正体に迫る。
世界のライフスタイルを変えた製品の数々
ソニーの歴史は、世界中の人々のライフスタイルを変革した軌跡でもある。1979年に登場したステレオカセットプレーヤーであるウォークマンの1号機TPS-L2は、「海外出張時にも小型のプレーヤーでステレオの音楽を聴きたい」という創業者である井深大氏の思いから誕生した。当時は「録音機能なしでは売れない」という声もあったが、見事に大ヒットを記録し、「音楽を外に持ち歩く」という全く新しいカルチャーを作り出した。
また、1994年に発売された初代PlayStationは家庭用ゲーム機に革命をもたらし、現在に至るPlayStation5まで、世界のエンターテインメントをけん引し続けている。近年でもαやXperiaといった最先端のテクノロジーを搭載した製品を発表し続け、世界中のクリエイターやユーザーを魅了している。
創業者・井深大が明言した「ソニーらしさ」
数々の画期的な製品を生み出す原動力である「ソニーらしさ」。創立32年目の1978年、創業者の1人である井深氏は次のように語っている。
一番のソニーらしさとは、その場その場で最善と思うことに、どんどん変化し、対応していくことです。どんなフレキシビリティーを持つかということが、ソニーらしいと言えば、ソニーらしいのです。あらかじめ“ソニーらしい”というトーンがあってはならないと思います
「ソニーらしさ」とは固定されたデザインや特定の機能のことではなく、時代や状況に合わせて変化し続ける柔軟性(フレキシビリティー)と臨機応変さそのものだったのだ。もう1人の創業者である盛田昭夫氏も、「時代に即応した頭の回転をせよ」「頭脳さえ使えばなんでもできる」と社員に呼び掛けた。
終わらない「未知への挑戦」
井深氏はソニーの技術について、「未知に対決する技術、それ故に謙虚な技術」とも表現している。
設立から80年をへた今も、ソニーには「あらかじめ決められた枠」はない。従来の考え方や決まりにとらわれず、新しい良いものをタイミングよく世に出していく革命の精神が、ソニーの神髄である。
「21世紀を見たい」と願った創業者たちの好奇心とエネルギーは、今のソニーの社員たちにも途切れることなく受け継がれている。変化を恐れず、常に「未知」に挑み続けるソニーは、これからの未来にどんなわくわくを届けてくれるのだろうか。次の100周年に向けた歩みから、ますます目が離せない。
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