KDDIが光回線+5Gの「auひかりプラス」を提供する狙い 光コラボを生かして全国展開も視野に:石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)
KDDIは光回線と5G SAを融合させた新サービス「auひかりプラス」を9月17日に提供開始する。開通までの即時利用や障害時の自動バックアップを実現し、固定電話もVoLTE化して付加価値を高めた。グループ内のプロバイダー競合解消とNTT光コラボの活用により、全国での事業効率化と拡大を狙う。
固定電話もVoLTEで、光コラボでもau回線で通話が可能に
先の2つとやや趣は異なるが、3つ目のメリットになるのが音声通話だ。auひかりプラスは、KDDIの自社回線を使ったauひかりだけでなく、NTT東日本、西日本が各プロバイダーなどに卸で回線を貸し出し、ユーザーにサービスを提供する「光コラボ」の回線にも対応する。また、モバイル回線単独での提供も行う。ユーザーの住居の環境に合わせて、回線を選べるようにするためで、大本の回線を意識する必要がない。
一方で、音声通話はいずれもモバイル回線で4GのVoLTEとして提供される。光コラボの回線には、NTT東西が「ひかり電話」を卸しており、auひかりプラスでも他社から移行した際には選択可能だというが、「メインの電話サービスはVoLTE」(同)になる。そのため、光コラボでは光回線がNTT東西、バックアップのモバイル回線と電話がKDDIという形になる。
このような仕様になっているのは、「自社固有の付加価値を提供できる」(同)からだ。auひかりプラスでは、電話サービスもパックになったオプションの「Wi-Fiパック」も用意されているが、ここには電話そのものだけでなく、迷惑電話発着信ブロックもつく。「怪しい番号からの電話は、データベースを使ったブラックリスト的なものでブロックする。発信についても怪しいものは止める」仕様だ。
光コラボでひかり電話をそのまま提供するのは比較的簡単にできるが、これだと、KDDI側がサービスをコントロールするのが難しくなる。とはいえ、他社の固定回線で利用できる単体の電話サービスも提供していない。これに対し、VoLTEであればもともとモバイル回線向けで使っているため、そのノウハウやサービスも継承できる。電話をあえてモバイル回線経由にすることで、付加価値を出したというわけだ。
光回線とモバイル回線の両方を提供するとなると、料金が心配になってくるが、auひかりプラスは、料金も大きくは変えていない。10Gbpsの「auひかり ホーム10ギガ」は、ネット利用料がプロバイダー利用料込みで7128円。これに対し、ビッグローブの提供する「BIGLOBE光プラス by auひかりプラス」は、ホーム10ギガのネット利用料が6380円で提供される。
値下げのようにも見えるが、auひかりプラスでは、ハイブリッドホームルーターのレンタル料が含まれていないため、この料金が別途858円かかる。電話については、770円のWi-Fiパック料金に含まれており、全て契約すると8008円になる。さらに、auひかりではWi-Fiがレンタル対応だ。一方のauひかりは、電話利用料がauひかりプラスのWi-Fiパックと同じ770円のため、合計額は7898円。わずかに値上げされているものの、モバイル回線が使えて、かつWi-Fiまでこの値段に含まれると考えるとお得感がある。
また、auゴールドカードで料金を支払うと、料金に対して10%の還元を受けられる。auでんきとのセット割も用意されており、2つをまとめると、Wi-Fiパックが24カ月間330円、25カ月目以降も110円の割引が適用される。回線の冗長化ができ、かつ料金も大きくは変わらないというわけだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
光回線のバックアップにモバイル回線を――KDDIが新インターネットサービス「auひかりプラス」の提供を開始 ISPは3社から選択可(順次拡大予定)
KDDIが、5G SA回線と光回線をセットにした通信サービスの提供を開始する。光回線がダウンした際に5G/LTE回線を使える点が強みだが、5G/LTE回線のみを使うオプションも用意される。
UQ mobileがでんきセット割を「自宅セット割」にリニューアル ネットサービスもひも付け可能に(auスマートバリューと重畳可)
UQ mobileが6月から提供している「でんきセット割」が早速リニューアルされる。割引を受ける際にひも付けるサービスとして、小売電気サービスに加えて指定のインターネット接続サービスも選択できるようになる。ただし、インターネット接続サービスとのひも付けは11月以降に対応する予定で、それまでは「先行キャンペーン」での割引となる。
4キャリアの光回線サービス、満足度1位は「ドコモ光」 選んだ理由は「通信品質」 MMD調べ
MMD研究所は「2025年通信4キャリアの光回線サービスに関する調査」の結果を発表。4キャリアの光回線サービスを選んだ理由やNPS、今後の利用意向、セット割の適用などについて聞いている。
自宅の固定回線どれを使っている? 利用トップは「ドコモ光」、満足度1位は? MMDが調査
MMD研究所は「2025年光回線のシェア・満足度調査」の結果を発表。自宅で契約している光回線サービスをはじめ、総合満足度やコストパフォーマンス、通信速度、顧客サポート、開通までの早さの満足度を聞いている。
「SoftBank 光+」6月1日から提供 PayPayカード割で最大550円割引、2.5Gbpsプランも追加
ソフトバンクは、6月1日からブロードバンドサービス「SoftBank 光+」を提供開始。最大550円割引になる「PayPayカード割」を利用でき、新たに最大通信速度2.5Gbpsのプランも追加する。



