「iPhone Duo」を試して分かった9つの疑問と本音 36万円超の折りたたみスマホは「買い」か?(1/3 ページ)
Apple初の折たたみスマホ「iPhone Duo」を発売前に試用し、気になる9つの疑問を検証した。洗練されたヒンジ機構や複数アプリの同時表示は魅力的だが、254gの重量やTouch IDの操作性には課題が残る。最低でも36万円を超える高価格帯ゆえ、一般的なユーザーよりも先進性を重視する層に向けた一台だ。
今世紀最大のヒット商品ともいえるiPhoneが発売されて18年。発売以来最大のモデルチェンジとあって、Apple初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」の注目度は非常に大きい。
10月23日の発売に先んじて製品を預かり、数日間試用することができたので、多くの人が疑問に思うことに関して、現時点での本音をお伝えしたい。
(1)実際のところ、閉じて使う? 開いて使う?
Galaxy Z Foldシリーズのユーザーである友人は「結局、閉じて使うことが多いんだよね」と言っていたが、iPhone Duoはどうだろうか? 今のところ筆者は閉じたり、開いたりして使っている。
「Galaxy Z Fold8 Ultra」や「motorola razr fold」など、閉じた状態で普通のスマホと同サイズのフォルダブルスマホだと、閉じた状態でも十分に役に立つという側面もあるだろう。しかし、iPhone Duoの画面サイズは、閉じるとテキストコンテンツなどを何とか楽しめるぐらいのサイズだが、開くと写真、動画、マンガ、小説、ゲームなどのコンテンツを楽しむのに十分大きいというサイズだ。
つまり、閉じて使うユースケースと、開いて使うユースケースが割とはっきりと分かれている。筆者の日常を考えると、SNSや、ニュースサイトの閲覧は閉じたまま、動画やマンガなどのコンテンツを楽しむ時は開いて使うという使い方に落ち着いた。
SNSやニュースサイトは、閉じた状態でも十分、実用的に閲覧できる。スマートニュースアプリは現時点ではiPhone Duoに最適化されておらず右端に黒帯が出てしまっているが、最適化されると、メニューアイコンが右側に縦に並ぶはずだ
また、意外とメリットが大きいと感じたのは複数のアプリを同時に表示できる点だ。メールを開いて、カレンダーに書き込んだり、Webサイトを開きつつ、目的地への乗り換え案内を見たり、利便性の高い使い方がいくつもあった。「ドラクエウォーク」などの位置情報ゲームをしながら、地図を開くというのも便利だった。ゲームをしながら攻略サイトを開くという使い方もあるだろう。同時に開けるアプリは2つまでで、1:1表示しかできないが、それでも十分便利だと感じた。
また、開け閉めして使う理由の1つに、ボディーデザインとヒンジの出来のよさがあるだろう。閉じた状態で片側に強い角Rが設けられているので、開く方向が分かりやすい。エッジの形状も指を入れやすくなっている。さらに、ヒンジは開き始めがスムーズで、開閉しやすい。そして最後は水平までピタリと開く。しかも、どの角度でも止めることができる。ヒンジのメカニズムは相当工夫されているのだと思われる。
(2)片手で使える? 電車の中などでも不便じゃない?
片手で開閉できるかといえば、少々難しいと思う。前述のように、非常によくできたヒンジだが、片手で開閉するようにはできていない。
筆者は手が大きいので、頑張れば開閉可能だが、電車の中など落としたら困るようなシチュエーションでは挑戦したくはない。多くの人にとっては、片手で開閉するのは無理だろう。片手での開閉は「困難」だと思っておいた方がよい。満員電車でつり革をつかんだまま開きたい……というような状況は容易に想像できるが、それは難しいだろう。
収まりのいいバンカーリングやストラップがあれば、安心して片手開閉できるようになるのかもしれないが、どんな商品があるのか、まだ把握できていない。
「片手で持って操作できるか」という質問なら、答えは「閉じた状態ならできる。開いた状態では難しい」といったところだ。
ただ、閉じた状態でも操作のインタフェースが右側に寄っているので、筆者のように左手で操作したい人や、左利きの人にとっては少々不便だ。
文字入力は、閉じた状態なら通常のiPhoneと同じようにできるが、本体が重いのがネックになる。開いた状態では、片手で持ったまま文字入力などの操作をするのは困難だ。基本的には開いたら両手で操作するものだと思っておいた方がいい。
(3)254gという重さは気になる? ポケットに入れてどう?
正直、重いと思う。筆者は普段Pro Maxではなく、通常のProラインのiPhoneを使っているので、なおのこと重く感じる。また、「Galaxy Z Fold8」の約201gはもちろん、Z Fold8 Ultraの約215gよりはるかに重い。Samsungの軽量化の努力を評価すべきかもしれないが、それにしてもiPhone Duoは重い。さらに厚みもあって、ポケットの中でかさばる感じがする。
スマホをどのポケットに入れるか、もしくはバッグやポーチに入れるかというのは人それぞれだが、少なくともポケット派の人にとっては、重さが気になると思う。
また、表面も裏面もディスプレイという形状から、どこを持てばいいのか分からず、不安定な持ち方になってしまうのも重さを感じさせる理由だ。しっかりと持てる場所が少ないのだ。ケースやバンカーリングなどを用意しないと、この高価な端末を落としてしまう危険性も高い。
また、現時点では「お借りしている広報機材」だということもあり、気持ち的にも重い。しばらくすると、40万円もするものをポケットに入れて、飲み会に行ったり、電車の中でうたた寝をしたりするのかと思うと、なおさら気が重い。私が小心過ぎるのかもしれないが、われわれはいつの間に、こんな高価なものを常時持ち歩くようになったのだろう。
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