「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く(2/2 ページ)
10月23日に発売された「iPhone Duo」。LINEやPayPayなど日本の定番アプリの多くは、まだ内側の7.6型ディスプレイに最適化されていない。例えばLINEは、開いてもiPhoneと同じサイズのまま画面中央に表示され、周囲を黒い余白が囲む。対応が進むまで、当面は我慢が続きそうだ。
アウターディスプレイでも表示が苦しいLINE
LINEのようなメッセージアプリは、アウターディスプレイでも課題を抱える。トーク画面でキーボードを表示させると、見える会話はほぼ2行分に限られる。入力欄の周囲にはAI機能「Agent i」のボタンやスタンプのサジェストも並び、ただでさえ狭い画面をさらに圧迫する。
ゲームや動画アプリも
ゲームアプリも事情は同じだ。iPhone Duoに対応していない「Pokemon GO」をインナーディスプレイで起動すると、画面中央に小さく表示される。画面いっぱいまで広げることもできるが、あくまで拡大表示のため情報量は増えず、左右には非対称の黒帯も生じる。「PayPay」や「TVer」なども同様に未対応で、インナーディスプレイでは左右に黒い余白が残る。
iPhone Duo対応済みアプリは海外勢が中心
もちろん、既に対応しているアプリもある。Instagram、Netflix、ChatGPT、Claude、Slackなどは、インナーディスプレイに合わせた表示に切り替わる。Google マップも発売前後のアップデートで全画面表示に対応した。Appleが発表に合わせて名前を挙げたDuo向けのアプリやゲームは57本に上るが、国別に紹介されたアプリに日本向けの項目は含まれていなかった。
日本の人気アプリには独自のデザインを採用したものが多く、金融系のアプリは安全性の検証に時間をかける傾向もある。主要アプリの対応版が出そろうまでには、しばらくかかりそうだ。
2027年4月が1つの節目に
では、いつまで待てばいいのか。1つの目安になりそうなのが2027年4月だ。Appleは、同月以降にApp Storeへ申請される全てのアプリとゲームについて、iPhone Duo用スクリーンショットの提出を必須にすると発表している。新規公開だけでなく、既存アプリのアップデートも対象となる。同じく2027年4月からは、iOS 27以降のSDKでのビルドも求められるため、少なくとも表示領域が最も狭いアプリ(iOS 26以前のSDKでビルドされたもの)は減っていくだろう。
もっとも、画面の端まで使う完全な最適化が義務付けられるわけではない。それでも、Duo用のスクリーンショットを用意する以上、開発者は自分のアプリがDuoでどう見えるかと向き合わざるを得ない。なお、Duo用のスクリーンショットを登録したアプリには、App Storeの製品ページに「Made for iPhone Duo」のバッジが表示される。表示領域を最大限に生かしたいiPhone Duoユーザーにとっては、日頃使うアプリのバッジを小まめに確認しながら辛抱する日々が、しばらく続きそうだ。
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