20〜30代限定の「ダイナースクラブ ゴールド」登場 スタバやスマホで10倍還元、「食べログプレミアム」が実質無料
ダイナースクラブが20代・30代を対象とした新カード「ダイナースクラブ ゴールド」の発行を開始した。初年度無料で年間100万円利用なら翌年も無料となり、若年層の生活様式に即した限定特典を多数付帯する。新カードを契機に上位カードへ誘導する階層を整え、ハイステータスブランドの若年層開拓を本格化させる。
ダイナースクラブカードに、20〜30代向けの「ダイナースクラブ ゴールド」が誕生。2026年10月1日から申し込みを開始した。このゴールドカードの登場により、主軸の「ダイナースクラブカード」は「ダイナースクラブ プラチナ」に改称。2027年1月(予定)にリニューアルする。
20代・30代限定のゴールドカードで若年層の取り込みを図る
2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%に達し、幅広い世代にキャッシュレス利用が定着しつつある。決済手段としてクレジットカードが選ばれるケースも多く、カード会社には幅広いカードのラインアップが求められている。
一方で、ダイナースクラブでは従来、一般向けの申し込み制カードとしてダイナースクラブカードを展開してきた。会員は企業オーナーや会社役員、医師、弁護士など、40代以上のエグゼクティブ層が主体。年会費2万9700円(税込)やブランドイメージの高さから、若年層には入会のハードルが高いと受け止められる面もあった。
その解決策として今回登場したのが、入会対象が20歳〜39歳で、オンライン申し込み限定のダイナースクラブ ゴールドだ。年会費は初年度無料。2年目以降は1万1000円だが、前年度のカード利用額が年間100万円以上であれば、翌年度も無料になる。なお、入会後に40歳以上になった場合も、カードを継続して利用することができる。
ダイナースクラブはこのゴールドカードを、20代・30代に向けた「入口」として設計。ハイステータスカードとしての伝統や格式はそのままに、既存のカードとは異なる、若年層のライフスタイルに合わせたサービスを用意した。開発には同社の若手社員が関わったという。
カードデザインは、ダイナースクラブの歴史と世界へのつながりをモチーフにした従来通りの「グローブデザイン」と、若年層の輝く未来を象徴する星空をモチーフにした「スターデザイン」を用意。この2種類からカードを選べるという選択肢があることも、ダイナースクラブにとって新しい試みといえる。
ポイント還元からグルメ・トラベルの特典まで若年層向けに開発
ポイント還元は通常100円につき1ポイント。「いつものお店でポイントボーナス for ゴールド」では、所定の条件を満たした上で対象加盟店を利用すると、ポイントが最大10倍(通常ポイントを含む)になる。対象には、スターバックス、Uber Eats、Uber、携帯電話料金などが含まれる。
ブランドの由来でもある「ダイナース(食事をする人)」にちなんだグルメサービスは、国内外の対象となるレストランを2人以上の利用で1人分のコース料理が無料になるという「エグゼクティブダイニング」の特典をあえて付帯しなかった。「行きたいお店を自分で調べて選びたい」という若年層のニーズに合わせて、飲食店選びに活用できる「食べログプレミアム」の月額利用料を全額キャッシュバックする特典を付帯した。食べログプレミアムでは、対象店舗の割引クーポンやランキング検索機能などを利用できる。
また、トラベル特典では国内の主要空港ラウンジを無料で利用できる他、通常、6カ月で10万円以上の利用実績が必要になる「一休プレミアサービス」のプラチナ会員資格が6カ月間体験できる。この特典では、国内外の宿泊予約でポイント還元率がアップする他、会員限定の特別セールなどの予約が可能になる。
なお、ダイナースクラブが利用できない店舗でも決済できるよう、Mastercardプラチナグレードに相当する「TRUST CLUBプラチナマスターカード」が、コンパニオンカードとして年会費無料で利用できる。
ゴールドからプラチナ、プレミアムへと若年層を取り込む新たな戦略
一方、現行のダイナースクラブカードは、2027年1月(予定)にダイナースクラブ プラチナに名称変更し、カードデザインをリニューアルする。年会費は現行の2万9700円を維持し、既存のサービスも継続する予定だ。なお、ダイナースクラブカードの利用者には、更新のタイミングで新しいデザインのカードが順次届けられる。
メタルカードの発行も予定する。カードデザインや発行手数料については、後日、改めて発表が行われる予定だ。
ダイナースクラブ ゴールドのコンセプトは、「特別な未来への扉を開く」。ただの決済手段ではなく、カードを通じて得られるグルメやトラベルの特別な体験を通じて、本当の豊かさを知り、かけがえのない出会いに巡り会うという、ダイナースクラブの世界観を表現している。
このゴールドカードの登場で、ゴールドカードを入口としてダイナースクラブに加入したカード会員が、ダイナースクラブ プラチナ、招待制の「ダイナースクラブ プレミアムカード」、完全招待制で999枚限定の「ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカード」と続いていく道筋が整った。
今回のゴールドカードの登場は、ハイステータスカードブランドが若年層との接点を広げる取り組みの1つといえる。今後、他のカード会社がどのような戦略を打ち出すのかにも注目したい。
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