「推し活疲れ」の原因はスマホ? 月1万円超の出費、睡眠を削る人も 推しとの“ちょうどいい距離”を考える(2/2 ページ)
推し活をする人はほぼ2人に1人、1カ月の平均支出は1万円を超えました。一方で半数以上が、お金や時間の使い過ぎ、SNSの情報疲れなどの負担を感じているようです。スマホを使った応援の実態から、推しと長く付き合うためのヒントを探ります。
「スマホ応援」は心理的負担も
一方で、お金をかけずに推しを応援する方法も広がっています。その中心にあるのがスマホです。
クロス・マーケティングの調査で、推しに関して行っていることを聞くと、上位に挙がったのは動画の視聴やSNSでの情報収集、「いいね」やシェアといった、スマホ1台でできる応援でした。SNSやインターネットで情報を集めている人は約3割で、グッズを購入する人より多くなっています。投げ銭などでお金を直接贈る人は、わずか3%ほどです。
中でも若い世代に目立つのが、「再生回数」を意識した応援です。ビデオリサーチ ひと研究所の「推し活・ファンエンゲージメント調査2026」(2026年2月)では、10代の約6割が「YouTubeや配信の再生回数を増やす」ことを推し活として行っていると答えています。
アーティスト側が、再生を後押しする仕掛けを用意することもあります。例えば、音楽配信サービスで新曲を一定回数以上再生したファンがプレゼントに応募でき、再生回数が多いほど当選しやすくなる、といったキャンペーンです。3分の曲を500回再生すると、1500分=25時間。推しのためなら何時間でも苦にならないのかもしれませんが、相当な時間を費やすことになります。
クロス・マーケティングの調査では、情報を追い続けることに疲れる、情報量が多過ぎて負担に感じる、SNSでの発信や反応に気を使う、SNS上で他人と比べてしまう――といった悩みも挙がっていました。新しい情報が次々と届き、いつの間にか疲れてしまう。そんな「推し活疲れ」を感じている人もいるようです。
「推し」とも、スマホとも、ちょうどいい距離を
推し活は、日々の生活に楽しみや活力を与えてくれるものです。だからこそ、長く楽しく続けるために、スマホとの付き合い方を少し工夫してみてはいかがでしょうか。
例えば、推しに関する通知を全てオンにするのではなく、公式アカウントの通知だけを残せば、情報に振り回されにくくなります。見ていてつらくなる話題や言葉があれば、SNSのミュート機能を使うのも1つの方法です。スマホの利用時間を確認できる機能やアプリを使い、時間の区切りを意識するのもよさそうです。
お金についても、配信サービスの月額料金や投げ銭、グッズ代などを含めて、1カ月に使う金額をあらかじめ決めておくと安心です。
「推しは推せるときに推せ」ともいいますが、疲れてしまっては元も子もありません。自分のペースを守りながら、推しとの時間を長く楽しみたいですね。
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