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Today on ITmedia 2004年09月13日 19時55分
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YIG Yahoo! Internet Guide 2000年4月号より
#002 - 無線インターネット High Speed Access

2000年からサービス続々
輪郭の見えてきた無線接続

 ここにきて、無線によるインターネット常時接続サービスが、にわかに現実味を帯びてきた。無線接続はNTTの電話回線を介さずにユーザー宅と基地局を直接つなぐ。これまでは、CATVなどの一部を除きNTTがほぼ独占してきた電話網*1に頼らざるを得なかった。ユーザー側も、NTTが介在している限り、ISDN64Kbps(最大128Kbps)という足かせがあった。しかし、無線接続の登場によって、電話網の呪縛から解放され、安価な高速接続が実現すると考えられる。ただし、現時点では、サービス実現への課題は多い。最大の課題は、技術的な問題だ。さらに、郵政省の認可という行政上の問題も絡み、混沌とした状態だ。

2.4GHz無線LAN方式と
HDR方式が有望

 無線インターネット接続に有望な技術は2つある。まず、一つめは、ソフトバンク、東京電力らが設立した「スピードネット」が採用予定の「無線LAN*2」。これは、2.4 GHz帯もしくは、5GHz帯の周波数を利用して無線通信を行う。ただ、通信免許が不要な2.4GHz帯は、他のあらゆる無線通信に利用されており、電波の大混雑が懸念される。また、5GHz帯は郵政省の電気通信技術審議会で審議中で、答申は2000年11月の予定。サービス開始予定の今夏までに、何らかの結論が出るかは全く不透明だ。

 そして、2つめはダークホース的な存在の「HDR*3(High Data Rate)」。これは、携帯電話でおなじみの米クアルコム社が開発したデータ通信技術。下りで600K〜2Mbps、上りで220Kbps程度の高速通信が可能だ。同社ではモバイルだけでなく、家庭での利用も想定し開発を行っている。しかし、この技術も日本での実証実験が開始されるのは、早くて今年の夏。ただ、現行のcdmaOne*4の設備に付設することで、低コストで迅速にアクセス網を構築できる。また、ユーザー側の通信機器に関しても、cdmaOne端末をベースにすることから非常に安価に提供可能だ。

   
スピードネットのモニター試験
 スピードネットは、昨年秋から今年1月まで都内で2.4GHzの無線LANを利用した試験サービスを実施した。東京電力の社員寮を利用した接続実験では、複数の無線機器のテストも行った。また、一般ユーザーからモニターを募集しての実験も行った。写真のお宅では、テレビアンテナに併設された無線LAN用のアンテナが約100メートル離れた基地局とつながっている。屋根に登ってのアンテナ工事や室内へのケーブル配管など、設備の設置に関しては、専門の業者に頼む必要があるとのこと。また、同じ基地局を他のユーザーが同時に利用すると、伝送速度がガクンと落ちることもあったという。課題を残す実験結果となったようだ。
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