BBケーブルTVで流される放送は2M〜3Mbps程度の帯域*5が必要とされる。そのためYahoo! BBのユーザーであっても局とのリンク速度が十分でない場合、加入を受け付けてもらえない可能性もある。ただし「Yahoo! BB自体が進化しているので、いまはダメでも将来はOKとなるかもしれない」(前出・伊藤氏)と、救いの道も示唆する。
BBケーブルTVに加入すると専用のセットトップボックス(STB)が貸与される。これはスカパー!でいえばチューナーの役割を果たし、テレビやビデオにつないで使用する。STBには、イーサネットの端子が装備されており、Yahoo! BBのモデムから延びたケーブルをハブで分岐させ、一方はパソコン、一方はSTBに接続する。STBとテレビはピンジャックないしS端子を利用して接続する。また、番組の著作権保護*6のためSTB内にハードディスクレコーダーなどの録画機能はないが、通常のビデオを接続してピンジャックから録画することは可能。ただし、番組によっては「マクロビジョン*7」というアナログのコピーガードがかけられる。
BBケーブルTVには、サービス面でCSデジタル放送やCATVと大きく異なる点がある。それはビデオ・オン・デマンド(VOD)が可能なこと。同社では通常の放送のほかに、ユーザーがメニューから好きな番組を選んで、好きなときに視聴できる有料番組サービスを付加する。VODにより提供された番組であれば、巻き戻し、早送り、一時停止が自由に行えるので、レンタルビデオを借りるような感覚で利用できるだろう。少額決済が可能なことから、さまざまな番組の配信に利用できる。