News | 2001年4月13日 09:03 PM 更新 |
先々週までに「フレッツ・ADSLに接続」・「パフォーマンスチューニング」・「Windows 2000のインターネット接続共有(ICS)を使って複数台のPCをインターネットに接続する」ところまで話を進めた。この次は,現在運用しているローカルルータについて話そうと思ったのだが,前回ICSを使った方法を簡単に紹介したので,ここは一回,わが家のISP選びについて話したいと思う。
わが家の場合,もともと固定のIPアドレスが割り当てられるOCNエコノミーを利用していた。固定IPアドレスをもらう,というのは,インターネットの中で決まった住所を割り当ててもらうことだ。あまり一般的な話ではないが,まずは固定のIPアドレスがもらえるISPを選ぶところから,わが家のISP選びは始めている。
一般的なダイヤルアップ接続の場合,ダイヤルアップ時にPPP手順の中で利用するIPアドレスを受け取る。ISPはダイヤルアップ接続を受け付けるとき,空いているIPアドレスをユーザーに割り当てる。空いているIPアドレスは,そのとき接続したアクセスポイントによって異なるため,接続するたびにIPアドレスが変わってしまう可能性がある(同じ場所に連続で接続すると同じIPアドレスになることが多いが,同じIPアドレスが割り当てられるよう保証しているわけではない)。
これはフレッツシリーズのような定額接続でも同じ。PPPoEクライアントで接続したまま,全く変更しなければIPアドレスは変わらないハズだが,「フレッツ・ISDN」などの場合,接続先のISPによっては,無通信状態が続くとIPアドレスが変わる可能性がある。また,たとえ変わらなかったとしても保証されているわけではない。
しかしISPの中には,アドオンのコストを支払うことで,固定IPアドレスをもらえるところがある。その際,固定IPアドレスをもらうだけでなく,そのIPアドレスに名前を付け,DNSに登録してもらうサービスもセットになっている。
固定IPアドレスをもらうと,常に同じ名前もしくはIPアドレスで,自宅のネットワークにアクセスできる。これによって,自宅にサーバを持つことができるようになる。サーバというと,Webサーバやメールサーバを思い浮かべる人もいるだろう。しかし,それだけではない。詳しくは後述するが,自分のPCがサーバになるといろいろと活用の幅が広がるのだ。
しかし,一方で常に同じIPアドレスで常時接続していると,セキュリティホールを狙われる可能性も高くなる。固定IPを使うということは,何らかのサーバになるということだから,甘いセキュリティのまま固定IPで使っていると狙い撃ちされる,ということになりかねない。あそこのセキュリティが甘いぞ,なんて話はアッという間に広がるものだ。(とはいえ,メールサーバなどを立てているのでなければ,それほど怖がることもないのだが)。