News:っぽいかもしれない 2002年2月15日 06:54 PM 更新

っぽいかもしれない: 熱き「男の子」たちのさらなる闘い(2)

1回戦

・R-Blue III vs A-Do

 決勝トーナメントの最初の試合,1回戦第1試合は,優勝候補対「自称いろもの」の対決となった。ところが,いろもののはずのA-Doがその看板をかなぐり捨てたかのような闘いを見せてくれる。1回戦屈指の熱戦となったのである。


向こう側にいるのがA-Do

 A-Doのウリの一つに,「ViaVoice」を使った音声認識ということがあったのだけど,その制御をするPowerBook G4がこの日の朝にマシントラブルを起こしてしまい使えなくなった。このため音声認識を諦め,急遽通常のシリアル通信(無線経由だけど)によるコントロールに切り替えた*4

 まず,両者デモンストレーション。採点上はこれも試合と同じだけ大事なのだけど,実際にやっていることはどのマシンも昨日の予選とそれほど変わらない。もちろん,観客の全てが昨日も見ているわけではないので,それでいいのだが*5

 試合開始。足の速さはR-Blue IIIの方が上なので,A-Doのコーナーに近い側で両者が対決することになる。抜群の攻撃力を持っているはずのR-Blue IIIだが,背の低いA-Doにはなかなか有効な攻撃を加えられない(けり技は持っていないのだ)。

 それでも第1ラウンドはR-Blue IIIがダウンを奪ったものの,第2ラウンドは逆に奪われてしまう。背の低い相手に攻撃を加えるためR-Blue IIIがしゃがもうとした瞬間,A-Doの左ストレートが綺麗に決まった。R-Blue IIIは,あおむけにダウン。起き上がれない。観客の間にどよめきと歓声がまきおこる。まさかR-Blue IIIが倒れるところがこんなにはやく見られるとはだれも思っていなかったのだ*6

 しかし,このあとはさすがR-Blue IIIである。敵のサイドからの攻撃に切り替えて残りのラウンドをモノにした。ラウンド3-1,判定も6-0でR-Blue IIIの勝ち。

・RC-GUNDAM vs MK-2IR-2

 第1試合で大きな盛り上がりを見せて,これはすごいことになるんじゃないかと思ったのだけど,第2試合以降はそういうわけはいかなかった。一方が全く歩けなかったり,組み合う前に一方が自滅したりなんていうのが続いてしまった。

 第2試合は期待のガンダムが登場したんだけど,さすがに安定した歩行がみらえれない。両者が中央でであう前に自分で転んでしまう。審判が両者の仕切り線を前にずらすという策をとったのだけど,やはりがっぶり四つとはいかない。ラウンド3-1,判定も6-0でMK-2IR-2の勝ちとなった。


ぶつかった瞬間,RC-GUNDAMがたおれてしまう


*4設計者としてはざんねんだっただろうけど,競技としてみたときには音声認識を使わなかったことがかえって幸いした。音声認識はどうしてもタイムラグが出るのだ。

*5とはいえ,準決勝,決勝くらいになると,同じマシンのデモを何度も見ることになるので,ちょっと飽きてきた感はある。

*6その肝心な部分のムービーが,前に人が入っちゃってうまく録れていない。ごめん。

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