News:っぽいかもしれない 2002年2月15日 06:54 PM 更新

っぽいかもしれない: 熱き「男の子」たちのさらなる闘い(5)

準決勝

・R-Blue III vs TA-17

 準決勝第1試合は互いに力を出しきった大熱戦だ。今大会のベストマッチ。これはもう全部紹介してしまおう。

 第1ラウンドは正面からの激突で,R-Blue IIIがダウン。真っ正面からぶつかった場合には重心の低いほうがやはり有利だ。

rb3-ta-01.mpg (392Kバイト)第1ラウンド。TA-17一気の寄り倒し

 そこで,第2ラウンド,R-Blue IIIはしゃがんで重心を低くするという対応。しかし,TA-17もさるもので,回り込んで相手の横につく。R-Blue III万事休すと思ったとき,立ち上がりながらTA-17を下からひっくり返すという大技が決まる。会心の一撃。

rb3-ta-02.mpg (1.9Mバイト)第2ラウンド。R-Blue IIIの大技炸裂!

 第3ラウンド。R-Blue IIIは身長を利用してのしかかりながら倒しに行く。しかし,TA-17は崩れず,逆にR-Blue IIIがひざをついてしまう。そこから起き上がれるかとおもったが,成功せずそのままダウン。

 第4ラウンド。2つ前のラウンドと同様にR-Blue IIIはしゃがんだ姿勢で闘いを挑む。TA-17は右に回り込もうとするがR-Blue IIIはこれを許さない。TA-17がさらに一歩踏み込もうとしたところに,R-Blue IIIの左パンチが炸裂。これがクリティカルヒットとなりTA-17はもんどりうってダウン。

rb3-ta-04.mpg (1Mバイト)第4ラウンド。R-Blue IIIのパンチが設計通りに決まった。操縦者吉村さんのガッツポーズ

 両者2ラウンドずつをとり,泣いても笑ってもこれで最後の第5ラウンドなのだけど,勝負はあっけなくついた。やはりしゃがみこみに行ったR-Blue IIIが自分で前のめりに倒れてしまったのだ。リングをかきむしって起き上がろうとするもできない。TA-17のラウンドとなった。

 ラウンド3-2,判定も6-0でTA-17が決勝進出。優勝候補と目されていたR-Blue IIIはここで敗退となった。あれだけの運動性能を持ちながら,「起き上がる」という技を持っていなかったのが悔やまれる。

・毘夷零号機 vs YRCドム

 興奮冷めやらない会場だけれど,準決勝第2試合は一方的な試合運びとなってしまった。YRCドムの持っているバズーカ砲(といっても発射能力があるわけではなく,機能は相手を突き飛ばす棒である)の長さにはばまれて毘夷零号機の攻撃はYRCドムに届かないのだ。そのうちYRCドムがバスーカで相手をなぎ倒すという形になる。ラウンド3-0,判定6-0でYRCドムが決勝進出。

be-yrc.mpg (932Kバイト)バスーカの先で払いたおす

3位決定戦

 決勝戦に先立って準決勝敗者どうしの闘いだ。

・R-Blue III vs 毘夷零号機

 R-Blue IIIは背の低い相手はどうも苦手とするようだ。第1ラウンド,パンチの高さを相手の身長に合わせるためにしゃがみかけた一瞬に毘夷零号機のパンチが見事に決まる。そのまま後に向かって倒れてダウン。

 これで毘夷零号機は楽になった。第2ラウンド以降は得意の横ステップを使って,R-Blue IIIの正面から逃げまくる(かわいい!)。これではR-Blue IIIも有効な攻撃を出すことができない。両者有効ポイントのないまま最終ラウンドを迎える。

 その最終ラウンド,R-Blue IIIは浴びせたおし式に相手を崩しにいく。両者ダウンとなるもののやはり倒れたのはR-Blue IIIの方が先。捨て身の攻撃も適わず,毘夷零号機のラウンドとなった。もしR-Blue IIIが起きあがる技を持っていれば,一緒に倒れて自分だけ起き上がるというなかなかいやらしい戦法がとれたのだが。

rb3-be.mpg(548Kバイト)R-Blue III捨て身の攻撃も失敗

 ラウンド2-0,判定6-0で毘夷零号機の勝ち。3位となった。

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