News 2003年3月14日 02:24 AM 更新

CeBIT現地レポート
東芝、PC用AODドライブを展示

東芝ブースでは、青色レーザーを使ったAOD(Advanced Optical Disc)ドライブを商談客向けに展示している

 東芝はCeBITのブースで、商談客向けにAOD(Advanced Optical Disc)ドライブを展示している。今回は残念ながら動作している模様は見られなかったが、広報担当者によると完全に動作するもの。

 今年1月に開催されたCESではNECがPC用AODドライブを展示したが、東芝はモックアップで、実際に動作するドライブを展示するのはこれが初めて。広報担当者は市場への投入を、「AODの規格が固まってから」としており、年内を目指す。


 AODは、DVD Forumで標準化が進められている青色レーザー光ディスク規格の1つ。再生専用メディアの容量は片面単層15Gバイト、2層で30Gバイト。書き換え型ディスクは片面単層20Gバイト、2層で40Gバイトとなっている。ソニー、松下電器などが推進するBlue-ray規格に比べ、「PCに向けたドライブができるのが特徴」(東芝)。




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[斎藤健二, ITmedia]

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