News | 2003年4月21日 11:59 PM 更新 |
先週のTop10は、話題の記録型DVDから燃料電池、CRT、最新CPU/グラフィックカードまでバラエティに富んだ記事がランキングに並んだ。
今週末からゴールデンウィーク(GW、NHKでは“大型連休”)が始まる。GWの名物といえば「高速道路の渋滞」ということで、5位のETCに注目してみたい。
これまでETCサービスが思うように普及しなかった理由の1つに、料金面でのメリットが少なかった点があることは記事内で触れた。場合によっては回数券を使ったほうがお得な現状の料金体系では、決して安くないETC車載器をわざわざ設置するだけのメリットをユーザーが感じないのは当然だ。だが、国土交通省が示した平成15年度の道路政策では、回数券やハイウェイカードは早期に廃止してETCに集約していく方針を打ち出している。そうなってくると、ETCの普及も早まるかもしれない。
ETCのもう1つのメリットが、料金所がスムーズに通過できるという点。だが現状の料金所を見ると「ETC専用」レーンは少数派で、一般車も通過できる「ETC/一般」レーンが多いため、せっかくのETCレーンが渋滞しているというケースをよく見かける。
だが、ETC車載器のセットアップ件数は今年3月末で81万1534件とまだまだ少なく、自動車全体からすると数%でしかない。10レーンある料金所で1レーンでもETC専用レーンがあれば、普及数からすると恵まれた環境なのかもしれない。
ETCを搭載している知人に話しを聞くと、ETCレーンの数よりもむしろ納得できないのはその設置場所だそうだ。ETC専用レーンは左端(もしくは右端)に追いやられているケースがほとんど。知人いわく「ETCシステムに協力しているにもかかわらず、なぜ遠回りしなくてはいけないのだ」というわけだ。
GWの渋滞は、ETCのメリットをユーザーにアピールするまたとないチャンス。ETCの普及数を考えるとETC専用レーンを増やすのはさらなる渋滞の原因となりそうなので、GW期間中だけETC専用レーンを一番通過しやすい場所に移動してみるのもいいかもしれない。
[西坂真人, ITmedia]
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