News 2003年6月10日 11:59 PM 更新

「QUALIA」の“こだわり”を写真でチェック

新ブランド「QUALIA」で、人の心に訴える“モノづくり”のために、ソニーが徹底的にこだわった最先端の技術やデザインなどを、4製品の写真でチェックしよう

 ソニーが、人の心に訴える“モノづくり”のために2001年の5月に発足させた「QUALIA」プロジェクト。そのコンセプトとともに、第1弾製品群が4機種発表された。コスト面や生産性の追求の中では実現が難しかったさまざまな“エンジニアのこだわり”が、今回の4製品に見ることができる。

ホームシアター用プロジェクター「QUALIA 004」


 ホームシアター用プロジェクター「QUALIA 004」(240万円、8月1日受注開始)は、高精細画質を実現するために、シリコン基板上に液晶デバイスを直接配置することでHDTV(1920×1080ピクセル)に完全対応する液晶デバイス「SXRD」(Silicon X-tal Reflective Display)を新規に開発。従来の液晶プロジェクタと比べて、画素を感じさせない滑らかな画質表現を可能にしたほか、高コントラストも実現している。「SXRDの開発には6年以上の長い歳月を費やした」(同社)。


新開発の液晶デバイス「SXRD」(Silicon X-tal Reflective Display)を採用

 光源には、シネフィルムの質感を表現できるピュアキセノンランプを採用。これはホームプロジェクタとしては初。映画製作者が求める忠実な色再現性を実現できるという。


「輝くような赤色」「みずみずしい肌色」「抜けの良い白色」を再現できるピュアキセノンランプ。医療向け内視鏡などなどにも使われるほどの高い色再現性

スーパーオーディオCDシステム「QUALIA 007」


 メインユニット「Q007-SCD」(80万円、8月11日受注開始)とスピーカーシステム「Q007-SSS」(2台1組、70万円、同)で構成される小型スーパーオーディオCDシステム「QUALIA 007」。その“こだわり”は、ディスクのローディングシステムにある。

 メインユニットには、一般のCDプレーヤーのようなディスクトレイがなく、上面のガラスカバーを開いて銀色の「ディスク・ソーサー」に置くと、3本のローターによる「ディスク・リフター」が回転しながらディスクを持ち上げて再生位置に自動的にセット。ピックアップがスライドしてディスク読み取り・再生を開始する。


ディスク・リフター上には小さな突起があり、それが回転することでディスクを正しい位置にセットする。すり鉢状のディスク・ソーサーと3本のディスク・ローターは熟練工が一つ一つ加工して組み立てる。


オープンスタイルの透明カバー「クリア・シェルター」はユーザーが簡単に着脱可能。また、どの位置に置いても、自動で定位置に戻ってくる機構を装備


スピーカーはリング状の板材を継ぎ重ねる新方式を採用。楽器を思わせるラウンド形状で、クリアな音を再現できる。また、SACDの特徴である20KHz以上の高音域を再生できるスーパーツイーターも装備。再生音域の指向性が強いため、6個のツイーターが使われている。

トリニトロンカラーモニター「QUALIA 015」


 “漆黒”と呼ぶことができるリアルな黒を表現できるのが、トリニトロンモニター「QUALIA 015」」(130万円、6月24日受注開始)の最大の特徴。36型のFDトリニトロン管は、赤と青の蛍光体の全面に同色のカラーフィルターを配置。外光反射率を半分に低減し、引き締まった黒を再現するという。


同色のカラーフィルターを配置することで、外光反射率を半分に低減し、引き締まった黒を再現

しかし、カラーフィルターを組み込むと、白の輝度が低下するという問題があった。QUALIA 015はこれを防ぐために、蛍光面とカラーフィルターを熱転写式で同時形成する製造方法を新たに開発。発行効率の向上、輝度の低下を最小限に押さえることに成功している。


黒と白の再現性が向上したため、3原色の表現範囲が拡大。特に赤の表現力が豊かになり、“深紅”と呼べる深い赤色も出せるという

超小型デジタルカメラ「QUALIA 016」


 AF機能付きとしては世界最小のレンズユニットなど品質を追求した小型デジタルカメラ「QUALIA 016」(38万円、6月24日受注開始)。

 この超小型デジカメを見て、「あれっ、以前に見たことが……」と感じた読者も多いことだろう。そう、今から約3年前の2000年7月に同社が発表した超小型デジカメの試作機を商品化したのが、このQUALIA 016なのだ。


2000年7月に発表された超小型デジカメの試作機

 当時、ZDNetのインタビューで開発担当者は「最先端技術をふんだんに盛り込んでいるだけに、量産化しても、現状では高価になりすぎる」と語り、コスト高になることが製品化の実現を阻んでいることを強調していた。今回、38万円というコンパクトデジカメとしては破格の値付けも、このインタビュー記事を見ると納得できる。


0.55型の液晶モニタやメモリースティックDuo採用といった製品仕様も、3年前の試作機と同じ


複数のスイッチを1つに集約したタッチパッド型のインタフェースは、試作機にはなかった新機構


QUALIAシリーズが購入できる銀座ソニービル内のQUALIA Tokyo。QUALIA 016の展示フロアは、高級ブランドショップの雰囲気だ



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[西坂真人, ITmedia]

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