CeBIT 2004
WiFi Alliance、各種無線LAN規格のロードマップを明らかに
3月18日、独・ハノーバーで開催中のITイベント「CeBIT 2004」で、無線LANの業界団体、WiFi Allianceが説明会を開催、今後のロードマップや認定プログラムの現状、新プログラムなどを発表した。Wi-Fi Allianceマネージングディレクタのフランク・ハンズリック氏は、無線LAN規格の今後のロードマップを明らかにした。
| プラン | 作業グループ仕様策定完了 | 製品完成 | WiFi認定開始 |
|---|---|---|---|
| WPA | Q4 2002 | Q2 2003 | 2003/4/29 |
| 802.11g | Q2 2003 | Q3 2003 | 2003/7/8 |
| 802.11a欧州仕様(802.11h) | Q3 2003 | Q4 2003 | Q2 2004 |
| WPA V2(802.11i) | Q3 2004 | Q3 2004 | Q3 2004 |
| マルチメディアサポート拡張(802.11e) | Q3 2004 | Q1 2005 | Q2 2004-WME、Q4 2004-WSM |
| 802.11n | Q3 2005 | Q3 2005 | Q3 2005 |
Wireless Multimedia Extensions(WME)、Wireless Scheduled Multimedia(WSM)
100Mbpsという高速通信を可能にする802.11nは(2月5日の記事参照)、IEEEの作業グループの仕様策定完了が2005年第3四半期で、製品完成と認定は共に2005年第3四半期を見込んでいる。ほかにも802.11dが今年認定を開始する予定だ。
ハンズリック氏がこの日アップデートしたWiFi認定プログラムの経過によると、2000年に開始した同プログラムの認定を受けた製品は既に1000以上を数える。現在、IEEE 802.11a、同802.11b、同802.11g、WPA(Wi-Fi Protected Access)の規格に関して認定プログラムを提供しており、検証作業は、世界4カ国(米国、英国、日本、台湾)の独立したラボで行っている。
中でも、セキュリティ規格のWPA(2月5日の記事参照)は2003年4月に開始以来1年足らずのうちに240以上の製品が登場しており、「業界の強い支持を得ている」という。
同団体の調査によると、WiFi認定ロゴへの顧客の認知と信頼は確実に高まっており、8割程度の顧客が「次に無線LAN製品を購入するときに、WiFiロゴのある製品を選ぶ」と回答している。最近の傾向としては、標準が増えたことから複雑化が進み、検証試験を通らない製品が増えているという。現在、検証作業を受けた製品のうち通過するのは約78%、つまりパスできない製品の割合は4つに1つになる。
QoSについては、IEEEで802.11e仕様が固まるのは当初の予定通り2004年第2四半期内を望んでおり、WiFi Allianceではその後すぐ認定作業が開始できるよう準備を進めている(ロードマップでは、仕様完了は第3四半期となっている)。
ただ団体側では「QoSのニーズと重要性は高い」と見ており、IEEEの作業動向によっては仕様が固まる前に実質的な認証作業を始める用意がある意向を示した。最終的な決定は、2週間後に開催予定のIEEEの802.11作業部会の会合後に下される。また、VoIPの無線LAN版のイニシアティブにも着手したという。「VoIP/WiFiは、コンシューマ市場でのQoSの鍵になる」とハンズリック氏。
無線LANは、今年のCeBITで注目技術の一つにもなっている。主流は802.11bだが、調査会社のDell'Oro Groupによると、2003年第2四半期より伸びは止まり、下降傾向に入った。代わって同規格と互換性があり、通信速度54Mbpsを実現した802.11g(2月25日の記事参照)の伸びが目立ち始めたと指摘している。同期、802.11g製品市場は前四半期の48%増で成長し、全802.11市場の24%を占めたという。WiFi Allianceでも、マルチモードチップの価格が約半分になったこともあり、a/b/gに対応した製品の売り上げが伸びているという。
また同日、WiFi-ZONEロゴを持つホットスポットの検索機能「WiFi-ZONE Finder」を自社Webサイトに組み込める拡張プログラムも発表された。「WiFi ZONE」は2003年1月、Wi-Fi Allianceがユーザー認知と利用促進を目的に開始したホットスポットプログラムで、現在、ロゴを設置した施設は世界66カ国で9000以上あるという。この日発表された「WiFi-ZONE Finder Portal Program」は無償で、実装時間は約2時間という。
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