SCN、最終赤字4億2000万円に ダイアルアップユーザー減が響く
ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は4月26日、2003年度の連結決算を発表した。連結最終損益は4億2000万円の赤字。ブロードバンド会員数は拡大したものの、ダイヤルアップユーザーの減少による接続料収入の落ち込みをカバーし切れなかった。
連結売上高は381億6600万円と前年度比1.6%減。営業損益は8億7000万円の赤字、経常損益は9億1100万円の赤字となった。前年度は最終損益こそ1600万円の赤字だったものの、営業利益は4億7200万円の黒字、経常利益は9600万円の黒字だった。
不振の原因は売上高の約81%を占める接続料収入の落ち込み。ISP「So-net」のユーザー数は伸び悩み、3月末時点のユーザー数は230万人と前年同期から横ばい。うちナローバンド会員数は175万人と前年同期比13万人減り、28億円の利益減を招いた。その分ブロードバンドユーザーが同13万人増えて55万人に拡大したものの、会員獲得コストが4億8000万円とかさみ、損失を吸収し切れなかった。
関連会社は好調だった。オークションサイト「ビッダーズ」を運営するディー・エヌ・エーや、音楽配信サービスのレーベルゲートなど5社の合計売上高(単純合算)は44億円、同営業利益は1億2000万円。「ネットビジネスは順調に伸びている」(山本泉二社長)。
2004年度の連結売上高目標は前年度比4.8%増の400億円、営業・経常利益とも1億円の黒字転換を見込む。売上のうち接続料収入見込みは308億円と前年度比横ばいながら、ネット関連サービスからの収入を強化し、接続料収入が占める割合を全体の77%にまで下げる計画だ。
So-netユーザー数の目標は同5万人増の235万人。有線ブロードネットワークスらと取り組んできたFTTHサービスが普及期に入り、ユーザー増に貢献してくるとの見通しだ。「3月の新規申し込み数はADSLとFTTHがほぼ同じ。FTTHの普及速度に弾みがついてきた」(山本社長)。
また、ソニーのTV「ベガ」シリーズのブロードバンド対応モデル向けポータルサイト構築や、会員向けコンテンツサービスも充実させる予定。加えて顧客獲得コストの削減、業務の効率化なども進めることで、黒字化を図る。
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