モバイルPentium 4、一部除いて年内引退へ
米Intelは幾つかのモバイルプロセッサについて、段階的な製造中止を始めている。雑然として紛らわしいラインナップを、Pentium Mプロセッサを中心にすっきりまとめることが狙いだ。
同社は先週、製品変更通知を発行し、この計画を顧客に通知した。モバイルPentium 4とモバイルPentium 4-Mは、2004年中にIntelの製品ラインから徐々に姿を消すことになる。同社の90ナノメートルプロセス技術で製造された3種類のモバイルPentium 4のみ、11月以降も提供されるが、Intelのそのほかのモバイルプロセッサは今後、すべてPentium Mアーキテクチャをベースとすることになる。
モバイルPentium 4とモバイルPentium 4-Mは、近年コンシューマーの間で人気が高まっている、デスクトップ代替ノートPC向けに設計されたもの。これらのプロセッサはデスクトップ用Pentium 4と同じアーキテクチャをベースとし、消費電力管理のための機能が幾つか追加されている。
Mercury Researchの主任アナリスト、ディーン・マキャロン氏は、これらのブランドは、IntelがモバイルPentium IIIファミリーからPentium 4ファミリーに移行する中で進化したと語る。モバイルPentium 4-MはPentium 4世代の初めてのモバイルプロセッサだが、リリースまでにはデスクトップ版Pentium 4が初めて登場してからかなりの時間がかかったと同氏。
その間にノートPCメーカー各社は、携帯性やバッテリー持続時間を犠牲にしてでもできる限り多くの性能を求めるノートPCユーザーの要望に応えるべく、ノートPCにもデスクトップ用プロセッサを採用するようになった。こうしたいわゆるデスクトップ代替ノートPCは、2年前からコンシューマーの間で非常に人気が高まっている。
マキャロン氏によれば、モバイルプロセッサは機能が追加されている分、デスクトップ用プロセッサよりも利益率が高い。そこでIntelは、デスクトップ代替ノートPCの買い手のニーズを満たすと同時に、ノートPC向けプロセッサの高い利益率を享受するためにモバイルPentium 4を設計した。
デスクトップ用プロセッサの中には、一部のノートPCにおける過熱問題を避けるためにクロック速度を大幅に落とさなければならないものもあった。この事実は、Intelが「デスクトップ並みの性能を持つモバイルプロセッサ」を主張する上で役に立ったとマキャロン氏。
だが似たような名称の主要なプロセッサブランドが3つもあるために、Intelのモバイル製品ラインナップはノートPCの購入を検討するユーザーに分かりづらいものになっていたとマキャロン氏は指摘する。またIntelがモバイルPentium 4のCeleron版を販売していることも、こうした複雑さに拍車をかけている。
マキャロン氏によれば、Intelは2003年3月にPentium Mプロセッサを発表したとき、同クロックのモバイルPentium 4やモバイルPentium 4-MよりもPentium Mの方が性能が高いことを示すベンチマーク結果をいくつか公表した。そうした性能強化は高価格帯のデスクトップ代替ノートPCで活かされ、一方、低価格帯のノートPC向けにはCeleron Dという新しい選択肢がある。
モバイルPentium 4のラインナップで製造中止が決まったのは、ハイパースレッディング(HT)対応の3.2GHz版、HT対応の3.06GHz版、通常の3.06GHz版、HT対応の2.8GHz版、通常の2.8GHz版だ。モバイルPentium 4-Mファミリーについては、2.6GHz版から2.2GHz版まで、残存している4種類すべてのプロセッサの製造が打ち切られる。またモバイルCeleronプロセッサについても、2.5GHz版、2.4GHz版、2.2GHz版の製造が中止となる。
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