“猛暑で冷や汗”のPCユーザーに業者も汗
東京都心の真夏日数が記録を更新するなど、猛暑に見舞われた今夏の日本列島。エアコンやビール、アイスクリームなどが売れた一方、あまり関係がないように思われるIT業界でも特需が起きていた。
「PCが壊れた、なんとかデータを引き揚げてほしい」──ワイ・イー・データ(埼玉県入間市)のオントラック事業部にはこの夏、不慮の事故に見舞われたユーザーからの悲鳴が殺到した。
PC周辺機器メーカーとして知られる同社だが、実は10年前からPCなどのデータ復旧事業を手がけてきたこの分野のパイオニア。今年の9月期(8月21日-9月30日)、同事業部が扱ったデータ復旧件数は約600件と過去最高に上った。冷夏だった昨年と比べて60%増えたという。
「例年、夏のデータ復旧件数は冬の2倍に増える」と、同社営業部の沼田理氏は言う。CPUがオーバーヒートするなどマシンの不具合が増える夏。過熱でHDDも壊れやすくなり、頼みの綱のデータ復旧業者に駆け込む人が増えるというわけだ。
ただ沼田氏は「夏にHDD復旧受注件数が増える理由は、はっきりとは分からない」としながら、「暑さでHDDの部品が膨張し、ドライブのひずみが増すことと、高温で化学反応が促進されることが、HDD不具合が起きやすくなる原因では」と分析する。
2002年、富士通製HDDにトラブルが続出し、回収に追い込まれたのも猛暑の夏だった(関連記事参照)。沼田氏は「トラブルの原因はチップ封止材の不具合。猛暑で封止材内部の化学反応速度が急激に上がったせいだろう」と見る。
PCケースが小型化する一方で、高速HDDの複数搭載や高クロックCPUの発熱などでケース内の“猛暑”も深刻。“お助けマン”の存在は心強いが、熱対策には十分な注意が必要になりそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
3
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
4
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
9
「対策を後回しにしたサーバが軒並み狙われている」 相次ぐ不正アクセスにラックCTOが警鐘
-
10
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR