MS Office新バージョンは2005~2006年に登場
米Microsoftの副社長は先週、2~3年ごとに「Office System」の新バージョンを提供し続ける意向であることを認めた(11月5日の記事参照)。Officeの最後のバージョンは昨年10月に出荷されたため、Microsoftが「Office 12」と呼んでいる新バージョンは2005年10月~2006年10月までに登場することになる。ただし同社のインフォメーションワーカー製品管理担当副社長のクリス・カポセラ氏は、具体的な出荷期日を発表する段階には至っていないと語った。
「現段階で言えるのは、当社がOfficeの新バージョンを2~3年ごとに出荷するという素晴らしい実績を完ぺきに積み重ねているということだ。そして次のバージョンもこのスケジュールで提供されることになるだろう」
カポセラ氏は、Office 12で提供される見込みの新機能についてほとんど明らかにしなかったが、法人顧客からは文書やその他のコンテンツの管理機能に関する要望が出ていると話した。
Microsoftの主要な文書管理製品は、Office Systemの構成要素の1つである「SharePoint Portal Server」。カポセラ氏は、Microsoftでは「SharePointの役割のレベルを引き上げる」ことを検討しているとしつつも、ほかのソフトウェアベンダーにとって機能面の課題に取り組む「素晴らしい提携チャンス」であるとも言い添えた。
文書管理以外に、モバイルユーザーから簡単に企業データにアクセスできるようにしてほしいとの声が上がっているとカポセラ氏。現在企業ユーザーは、VPN(Virtual Private Network)を介して企業ネットワークにアクセスしない限り、SharePoint Portalサイトに到達できないという。
さらに顧客からは、XMLベースのフォームを社内で容易にやり取りするための方法が求められていると同氏。「InfoPath」ソフトを使っていないユーザーとのやり取りも行いたいとの要望も寄せられている。InfoPathは「Office System 2003」で提供されているアプリケーションで、XMLベースフォームを作成し、それをXML対応システムに送信することを可能にする。
MicrosoftがOffice Systemに新たなサーバ製品を追加するとの憶測が高まっているが、これについてカポセラ氏は、新たな機能をどのような形態で提供するかについてはまだ決まっていないと説明した。
「今あるOffice Systemに機能を追加するのは、自動車に給油するのとはわけが違う。もし誰かに『Excelサーバが出るんじゃないのか?』とか、『Wordサーバは? Visioサーバは?』と聞かれても、われわれには本当にまだ分からないのだ」(カポセラ氏)
もっとも、Microsoftがチームコラボレーションを実現するデスクトップアプリケーション、サーバソフト、サービスを含むOffice System構想に向けて取り組んでいることは明らかだ。カポセラ氏は、これまで長い間違うイメージが持たれてきた製品に対するユーザーの認知を変えることは難しいと認めた。
「プロダクティビティスイートからこのようなOffice Systemへと全体的に変革させることは、新しい大きなミッションだ。そしてこれまでのところ、売上、パートナー、導入の進捗具合はすべて有望に見える」(同氏)
Gartnerのアナリスト、マイク・シルバー氏によれば、企業ユーザー間ではOffice 2003の導入に弾みがつきつつあるという。Gartnerカンファレンスに参加した184人の顧客を対象に行われた最近の調査では、これら顧客が使用しているPCをすべて合わせた台数の半分で、来年末までにOffice 2003が採用される見込みだという結果が得られたとカポセラ氏。
なおシルバー氏は、Office Systemの新バージョンは、Windowsの次期バージョン「Longhorn」のリリース同時期になると予測している――つまり「2006年後半までない」ということだ。
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