IBMのPC事業、Lenovoへの売却が正式決定
IBMのPC事業部(Personal Computing Division)が中国Lenovo Groupに売却されることが、12月7日、正式に発表された。買収は2005年第2四半期中の成立を見込んでいる。
IBMの会長兼CEOであるサミュエル・J・パルミサーノ氏は「本日の発表は、IBMは急速に変化するIT業界において、最高の価値を持つチャンスをつかみとる能力をさらに強化するものだ」と述べた。同氏はまた、PC分野は家庭、家電の性格をより強めていくことが予想され、IBMはエンタープライズ分野によりフォーカスしていくと言い添えた。
今回の買収により、LenovoのPC事業は従来の4倍に当たる、合計で年間約120億ドルの売上高となり、販売台数は1190万台と大きく拡大する。Lenovoは中国において認知度の高い自社ブランドに加え、IBMの「Think」ブランドを全世界で使用できることになる。IDCの2003年PC売り上げ調査によれば、LenovoとIBMのPC事業を合計すると、全世界におけるシェアは約8%となる。
買収の一環としてLenovoとIBMは広範囲な戦略提携を結び、IBMはLenovoのサービス、顧客向け財務サービス提供で優先権を与えられる。LenovoはIBMへの優先的サプライヤーとなり、IBMは引き続き、エンタープライズ向け、中小企業向けクライアントのPCソリューションとして利用する。
買収成立後は、IBMのPersonal Systems Groupで現在、上級副社長兼ジェネラルマネジャーを務めるスティーブン・M・ウォード・ジュニア氏がLenovoのCEO(最高経営責任者)となり、Lenovoの現副会長兼CEOの楊元慶氏が会長に就任する。
新生Lenovo GroupはPC事業の世界拠点をニューヨークに置き、主要部門を北京とノースキャロライナ州ローリーに設置する。買収完了に伴い、Lenovoの社員数は1万9000人となる。IBM社員のうち約1万人がLenovoに移籍する。現在はそのうち40%が中国で、25%が米国で勤務している。
IBMはLenovo Groupの株のうち18.9%を取得する。この取り引きがIBMの2004年第4四半期業績に与える影響は、最小限にとどまるとIBMは予測している。IBMはPC事業売却に伴い、少なくとも6億5000万ドルの現金と最高6億ドルのLenovo Group株を得る。Lenovo株は少なくとも3年間は保持する契約だ。LenovoはIBMから5億ドル分の負債を引き受けるため、合計17億5000万ドルの取り引きとなる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
Apple、M6搭載の14インチ「MacBook Pro」発表 AI性能向上、33万9800円から
-
7
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
8
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
9
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
10
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR