ネット取引が希少生物を脅かす――動物保護団体が警鐘
生きたチンパンジーや象牙製品、タツノオトシゴといった野生生物関連商品がネットで大量に違法売買されているという報告書を8月16日、動物福祉団体の国際動物愛護基金(IFAW)が発表した。絶滅の危機に瀕している生物が一層の危機に追い込まれていると警鐘を鳴らしている。
IFAWの3カ月にわたる調査の結果、英語のWebサイトとチャットルーム、オークションサイトのeBayを通じ、生きた動物や野生生物関連商品が1週間に9000品目以上販売されていることが判明。うち70%は国際法で保護された生物だったという。今回調査対象としたのは5種類の生物にすぎず、この結果は違法取引の氷山の一角にすぎないと報告書では指摘している。
最も高い絶滅の危機にある生物が売買されていた例として、英米のサイトで生きたゴリラ、チンパンジー、シベリアタイガーなどが売りに出されていたり、ライオンや白熊の剥製、海ガメの甲羅、象牙製品などが販売されている事例があったと紹介。
インターネットによって野生生物密売の新しい国際市場が開け、規制対象となりにくいことから絶滅の危機が助長されているとIFAWは批判。オンラインで野生生物を買うのは自分の手で殺すのと同じくらい悪いことだと警告している。
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