“新幹線から手を出す”勢いで乾く――三菱の新ハンドドライヤー
三菱電機は風で手に付いた水滴を吹き飛ばすハンドドライヤー「ジェットタオル」の新製品を10月31日より販売する。ヒーター搭載の有無と対応電源(100ボルト/単相200ボルト)の違いによって「JT-SB116EH」「JT-SB116GN」「JT-SB216ESH」「JT-SB116GSN」の4製品が用意されており、価格は17万6400円より。
飲食店やオフィスビルなどに備えられているハンドドライヤーは、ペーパータオルのようなゴミを排出せず、ロールタオル式に比べて低コストであるといったメリットがあるが、単純に温風をあてる方式(蒸発式)では手を乾燥させるまでに30秒近い時間がかかっていた。
同社は時間短縮のために、高速の風をあてることによって約5~10秒で手を乾燥させるジェット風式(吹き飛ばし式)ハンドドライヤーを1993年から市場に投入、累計で38万台を出荷している。
新製品は、乾燥時間のさらなる短縮と低騒音化を目的にしており、新開発された「ハイパースリットノズル」によって、「新幹線の窓から手を出すのと同じ」(同社)という強力な風を吹き出し、従来品(JT-SB116D)よりも乾燥時間を40%短縮している。
この新ノズルの吹き出し口は、これまでの丸形ではなく、長方形となっているのが特徴。丸形ノズルでは強く風をあてても風は放射状に流れるため、どうしても中央部に「よどみ」が発生していた。長方形ノズルでは風は均等に流れるためによどみは発生せず、より高速な乾燥が可能になったという。ノズルから吹き出す空気の流れについても、同社独自の噴流制御技術を投入することによって風の干渉を押さえ、従来品(JT-SB116D)よりも6デシベルの低騒音化を実現した。
また、吹き出し口が両面(手の甲側と手のひら側)に用意される「両面ジェット風式」構造が採用された。片側にしかノズルがないこれまでの方式(片面式)では手のひらを乾かす間に、手の甲へ水滴が移動するといった現象が起こっていたが、新機構によって両面からの風が指先へ水滴を誘導するため、乾燥効率が向上。さらに「JT-SB116EH」と「JT-SB216ESH」には蓄熱式ヒーターが搭載されており、瞬時に約35度の温風が吹き出す。
そのほかにも、ジョブ左右部分を丸くカットしたアーチ形フォルムによって、手の出し入れがしやすくなっているほか、内部下部にスタートセンサー/内部上部にストップセンサーを備えるダブルセンサー構造となっており、利用開始時の水の跳ね返りを押さえるようになっている。
同社では「スピード乾燥」「ゴミゼロ」「低コスト」「衛生性」といった新製品のメリットをアピールし、2008年度には飲食店やオフィスビル、食品工場、病院などへ10万台の出荷を目指す。
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