「Yahoo!は中国警察の密告者」――国境なき記者団が批判
「国家機密の国外流出」のかどで懲役10年の判決を受けた中国のジャーナリスト、シー・タオ氏の公判の判決文により、中国当局が同氏の身元を特定し、有罪にするのに、Yahoo! Holdings(香港)が提供した情報が貢献したことが明らかになった。国境なき記者団が9月6日に報じた。
シー・タオ氏(37歳)は日刊紙Dangdai Shang Baoに勤務していた。同氏は、天安門事件15周年に関連する報道自粛を求める当局のメッセージを国外のWebサイトに送ったことで2004年11月に逮捕され、今年4月に有罪判決を受けた。当局はこのメッセージがトップシークレットであるとしているが、シー氏は機密文書ではないと主張していた。
「Yahoo!が中国当局に熱心に協力していることは以前から知っていた。今度は同社が中国警察の密告者だということが分かった」と国境なき記者団は声明文で述べている。「シー・タオ氏のオンライン投稿に関するIPアドレス情報を提出するようにという当局の要求にYahoo!が従ったことは明白だ」
「同社は営業している国の法律に従っただけだと言うだろうが、中国の法律の下で営業しているからと言って、倫理規定を免除されるというのか?」と同団体は問いかけている。
判決文によると、Yahoo! Holdingsは中国の捜査当局に、シー氏のメールアカウントや「国家機密」とされる情報を含む特定のメッセージを、同氏のコンピュータのIPアドレスと関連づけられる詳細情報を提供したという。
香港の法律では、電子メールサービス提供企業がこのような場合に負う責任について明記していない。だが慣例として、メールサービス企業やISPは、裁判所の命令があれば警察に加入者情報を渡すという。
国境なき記者団は、Yahoo!は以前から中国語版検索エンジンの検閲を許し、2002年には自発的に当局の規制に従うことで合意したと伝えている
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
3
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
4
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
5
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
6
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
9
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
10
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR