コニカミノルタ、写真事業を大幅縮小
コニカミノルタホールディングスは11月4日、2006年3月期連結業績予想を修正し、470億円の最終損失(前期は75億円の利益)を計上する見込みだと発表した。フォトイメージング部門の構造改革が市場変化のスピードに追いつかず、事業の大幅縮小を前倒しで断行。グループ全体の1割強の人員削減を行い、リストラ費用として900億円程度を計上する見込みだ。
同部門は前期に87億円の営業損失を計上しており、今期以降、生産部門の規模縮小を中心としたリストラを進める計画だった。だが銀塩写真を中心としたフォト部門で、デジタル化の加速によりカラーフィルム・印画紙の需要減が「当初見込んでいたものより速く、今後さらに加速すると予想される」(同社)。デジタルカメラの価格下落も進むなど、事業環境が急速に悪化しているため、計画を前倒しして規模縮小を決断した。
生産部門に加え、開発、販売の全部門で大幅に事業規模を縮小する。開発部門の一部機能を光学デバイス事業や医療・印刷事業に移管・再編するほか、グループ内他社への経営資源のシフトを積極化する。
当初、リストラ費用として2009年3月期まで4年で340億円の特別損失を計画していたが、これが今期900億円にふくらむ。内訳は生産設備の減損処理などで270億円、販売体制の整理再編と人員合理化で630億円。コニカミノルタグループの世界全体の人員3万3000人の1割強程度を削減する計画だ。
通期連結業績予想は、売上高が1兆500億円(前回予想は1兆1300億円)、経常利益は600億円(同800億円)。今期は中間、期末とも無配(前期は年間10円)に転落する見通し。経営陣は役員報酬をカットする。
同日発表した9月中間期連結決算は、売上高が5175億9800万円(前年同期比3.3%減)、営業利益は394億800万円(同21.2%増)、経常利益は352億4500万円(同25.1%増)、純損益は34億8200万円の赤字(前期は82億円の黒字)。
コストダウン努力による粗利率の改善や販管費の圧縮が奏功して営業・経常増益となったが、固定資産の減損処理やフォトイメージング部門のリストラなどで特損を計上、最終赤字となった。
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