「アフィリエイトもWeb2.0化が進む」──リンクシェア
「アフィリエイトのWeb2.0化が進んでいる」――リンクシェアの花崎茂晴社長は、4月19日に開いたアフィリエイター向けイベントの講演でこう語った。少額の報酬を稼ぐ個人ブロガーが増え、「アフィリエイトのロングテール現象」が起きているという。
花崎社長はWeb2.0について、提唱者のティム・オライリーや「Web進化論」著者の梅田望夫さんの定義を引いて「サイトの垣根を越えた連携や、ネット上の不特定多数の人々が、共同作業で創造行為を行っていく仕組み」などとし、「個の集合知、民衆の叡智を生かすビジネスモデル」と定義する。
同社のアフィリエイターにも、Web2.0の流れに合致する動きが見られるという。不特定多数の個人――個人ブロガー――が増え、販売シェアも高まってきたのだ。
一方で、大手法人や、「スーパーアフィリエイター」と呼ばれる個人など、従来から高額報酬を稼いでいた上位アフィリエイターの報酬額は横ばい。市場全体が広がる中、全報酬額に占める上位者のシェアは落ち続けている。「アフィリエイトのロングテール現象が起きている。この傾向はまだ続く」
特にニッチな商品で、個人アフィリエイターの活躍が目立つという。例えば高島屋のECで、アフィリエイト経由で最も良く売れた商品は、家庭向けプラネタリウム「ホームスター」。ほとんどが個人のプラネタリウムブログ経由で売れており、法人サイトからの売り上げは少なかった。
売れ筋を外れた商品が、個人ブログからブレイクすることもある。「TSUTAYA」のECのアフィリエイトで、発売から時間が経った作品が売れている場合は、多くが個人ブログ経由だという。
アフィリエイトはGoogleに食われる?
「アフィリエイトのWeb2.0時代」は、アフィリエイトがお金儲けの道具ではなく、価値を共有するためのプラットフォームになる――花崎社長はこう指摘する。
例えば、1曲あたりの売り上げがたった6円の「iTunes Music Store」のアフィリエイトは、金儲けのために張るには効率が悪い。しかし、自分のブログに好きな楽曲のアフィリエイトリンクを張ることで、お気に入りの音楽という“価値”を読者と共有できる。
花崎社長はアフィリエイターに対して「個人の情報力を信じて欲しい」と説く。自分が信じた価値がきちんと伝われば、売り上げも上がるためだ。「アフィリエイターが、売り手の思いをいかに伝えるかが勝負」
アフィリエイトはGoogleの「アドセンス」に食われるのでは――Googleの強さを強調する「Web進化論」出版以来、こういう質問を受けることが増えたという。花崎社長は、「人の力は、コンピュータには食われない」と反論する。
アドセンスは、コンテンツと広告を自動でマッチングして表示する仕組み。人間の手が入らないため、なぜその商品をすすめるのか、商品の良さは何なのかといった思いが伝わらない。
アフィリエイトなら、商品の解説や、紹介しようと思った背景を書き込むことができ、掲載順も工夫できる。「デジタルに乗らないオフの情報を、アフィリエイトはオンに置き換えられる。アフィリエイトはまだ頑張れる」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
Apple、M6搭載の14インチ「MacBook Pro」発表 AI性能向上、33万9800円から
-
7
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
8
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
9
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
10
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR