「エキサイトはMedia 2.0を目指す」山村社長が意気込み
「エキサイトはMedia 2.0を目指す」――。5月11日、都内で報道機関向けに開催されたエキサイトの事業説明会で、山村幸広社長がユーザー参加型メディアを目指すことを強調した。
エキサイトではWeb 2.0的なサービスとして、都市在住者向けのWebマガジン「Excite.ism」で、ユーザーが執筆できるWeb辞典「エキサイトイズムウィキ」β版などを公開している。今回、山村社長が強調するMedia 2.0とは、これらWeb 2.0的なサービスを相互に結びつけ、ユーザー参加型メディアを目指すというエキサイトの手法だ。
Media 2.0の中核的なサービスに位置づけるのが、4月にβ版として提供を開始した「エキサイトネームカード」。このサービスは、自己紹介ページにアクセスできるバナーを提供するというもの。このバナーを、ブログやWebサイトにリンクを貼り付ければ、名刺代わりに使える。趣味や好みなどを公開できるため、ユーザー同士でSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のように交流することもできる。
ユーザー参加型メディアであっても「記事が荒らされる恐れもある」「信頼性が必ずしも高くない」などといった短所がある。記事に一定のクオリティーを求めるため、エキサイトでは40人程度からなるパトロール隊を組織。これまで自社のブログサービスなどで、アフィリエイトサイトやアダルトサイト、“荒らし”などを行うユーザーの排除に努め、「クオリティの高い、道徳心の高いユーザーを集めた」という。質の高いユーザーが参加した記事は、一定のクオリティーが保たれる――というのがエキサイトの見方だ。
また、このエキサイトネームカードがエキサイト会員に浸透すれば、ブログやウィキなどを高品質かつ有機的に連携させることができるという。
「(Yahoo!などの)メガポータルは、通勤通学の途中で立ち寄るターミナル。いわば“新宿”だ」と山村社長。一方、エキサイトは「都市生活者が集うネット上の“表参道”で、休日に誰もが行きたいと思う場所」。この“表参道”の住民票こそが、エキサイトネームカードだというのだ。
山村社長は「エキサイトカードこそ、非常に正しい姿のSNSだと思っている」という。2006年夏に予定している「Last.fm × Excite Music」や、7月に開始するRSSを利用した新サービスもエキサイトカードを軸に展開する予定だ。
エキサイトの会員ID発行数は約1648万件。今後、1~2年のうちに500万ユーザーがエキサイトカードの登録を行うと見込んでいる。
「Web 2.0はテクノロジーであったり、ユーザーを集めるための手段だが、テレビ、新聞、雑誌、ラジオに次ぐ5番目のメディアとしての方針がMedia 2.0。これからはほかのメディアと競合する。インターネットの特徴を持ったメディアとして生き残っていかなければならない。Media 2.0という言葉で表現できるサービスをリリースしていく。ユーザー自身が、エキサイトというコンテンツを作っていただきたい」
このほか、山村社長は5月17日にオープンするauの携帯電話向け音楽配信サービス「LISMO Music Store」に言及。「日本では、ケータイで音楽を聴くスタイルが浸透している。国内マーケットでは、iPodが支配的なマーケットにはならないのではないか」との見方を示した。
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