「研究者が欲しい情報を集約」――サイエンスポータル始動
独立行政法人・科学技術振興機構(JST)は、理系研究者や学生向けポータルサイト「サイエンスポータル」を、6月7日に公開する。有名研究者へのインタビューや科学ニュースといった一般向けコンテンツに加え、研究職や研究資金の公募情報、学会スケジュールなど研究者向け情報も収録。「研究者や理系の学生が1日1回アクセスし、欲しい情報が得られるサイトにしたい」(JSTの沖村憲樹理事長)としている。
オープン時の目玉コンテンツは、「脳を鍛える」シリーズで有名な、東北大学未来科学技術共同研究センターの川島隆太教授のインタビュー記事。週1回更新、全12回シリーズで、動画ポッドキャストも配信する。科学技術関連の独自ニュースも毎日3~4本程度更新していく。
公的研究機関の研究情報も掲載する。研究成果のプレスリリースやニュースの転載・リンクのほか、研究職の求人情報や研究資金の公募情報、学会やイベントのスケジュールなどを収録。オープン当初は275機関と連携して422のリンクを掲。大学などとも連携し、順次情報を増やしていく予定だ。
構築・運営は、技術スタッフ3人、コンテンツスタッフ2人で行い、サイト開設までにかかった費用は約4000万円。今年度中にさらに3000~4000万円ほどかけて改善していく。同サイトを構想した「科学技術ポータルサイト委員会」議長の黒川清・日本学術会議会長は「みなさまのお金(税金)で作っているサイト。みなさんからフィードバックをいただき、よりよいサイトにしていきたい」と語った。
川島教授は「研究を通じて社会に貢献したいと考え、研究成果を分かりやすく説明したり、ゲームにしたりしてきたが、分かりやすくするほど学術的深みがないととらえられ、研究のレベルを低く見られがちというジレンマがあった。こういったサイトで自分の考え方を発信できれば、もっと理解してもらえるのでは」などと語った。
JSTは同日、日本の科学技術情報を海外向けに英語で発信するポータルサイト「Science Links JAPAN」も公開する。
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