東京国際ブックフェア
なぞるとしゃべる本、4倍速い「暗記君」
今回で13回目を数える「東京国際ブックフェア 2006」が開催された。書籍の受発注、著作権取引などの商談がメインの展示会だが、書籍の割引販売や作家のサイン会、トークショーなども行われ、一般入場者でも楽しめる。そんな会場から“ITっぽい”展示をセレクトして紹介。
なぞるだけで音の出るテキスト
ディー・ジー・コミュニケーションが展示していたのは、なぞるだけで音の出る「DG Book II」。A4ノートPCサイズの本体にテキストを載せ、ペンでなぞるとテキストの内容が音声で確認できる。
テキストそのものは通常の書籍だが、テキストに対応した音声データの入ったカートリッジを本体にセットした後、ペンを走らせるとペン先の位置を本体が読み取り、テキストに書かれている内容を読み上げる。録音機能も備えており、お手本の音声と自分の発音を聞き比べて学習することもできる。なお、テキストのページ数は自動認識されないので、本体横に設けられたジョグダイアルで設定してやる必要がある。
幼稚園~中学生までの教育市場をターゲットにしており、「NEW HORIZON」「Sunshine」といったテキストが用意されるほか、一般市販されているテキストと連動する音声データのみをダウンロード販売する予定。
価格は「DG Book II」本体が2万5200円。カートリッジが4725円。ダウンロード販売される音声データは数百円~数千円程度となる見込み。
赤い彗星より速く学習できる(?)、「暗記君」
マキテックが展示していたのは、携帯型学習ツール「暗記君」。利用者にあわせて出題順序を自動的に組み替えて出題することで学習効果を高める「マルチ・スパイラル学習法」を搭載しており、通常に比べて4倍速い学習効果を得ることができるという。
コンテンツとしては中学生向けの「中学3年間暗記系完全制服」、高校生向けの「マルチスパイラル大学受験英語・古文」、TOEIC対策の「マルチスパイラルTOEICテスト600点攻略」など100種類以上がダウンロード販売されるほか、提供されるツールを利用すればオリジナルの問題集を作成することも可能となる。
「暗記君」の本体サイズは107(幅)×60(奥行き)×20(高さ)ミリ、104グラム。学習機器として利用するほか、音楽(MP3)と動画(MP4)の再生も可能だ。発売は8月18日が予定されており、価格はオープン。実売想定価格は3万円前後(1コンテンツ含む)。
グーグルの“立ち読み”もできる書籍検索
検索エンジンのグーグルは、年内に開始する予定の書籍内容検索サービス「Google ブック検索」をアピールしていた。
このサービスはユーザーの入力したキーワードに対してマッチする書籍を検索、表示するもので、その書籍を購入できるオンラインストアや実際の書店に関する情報もあわせて紹介する。
タイトルや作者名のみならず書籍内容も検索対象に含まれ、検索結果を紙面の一部を実際に表示させることも可能だが、この場合、表示される範囲は出版社が許諾した内容に留まるほか、著作権を保護するために、画面のハードコピーをとれない特殊な処理が施される。
同社では既に英米をはじめとした諸国で、出版社及び図書館から提供された書籍を対象とした書籍検索サービス「Google Book Search」の運用を開始している。国内でも春から出版社へ働きかけを行っているとのことで、年内のサービスインを目指す。
東京国際ブックフェア 2006の会場は東京ビッグサイト東ホールで、会期は7月9日まで。開場時間は10時~18時。入場料は1200円だが、オフィシャルサイトでは無料で入場できる「展示会招待券引換証」を発行している。
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