キモカワキャラ「モバオ」ってナニ?:
大学生がモバイルSuicaのプロモーションに挑む――「モバオとイル子の大学物語」
11月16日昼頃、早稲田大学の近くを歩いていた記者は、とある集団に目が釘付けになってしまった。黒と白の全身タイツに身を包んだ、ペンギンっぽい妙な着ぐるみ集団が、道行く人たちに緑色の冊子を配っている。
冊子を一冊受け取ってみると、表紙には「モバオとイル子の大学物語」というタイトルが。いったいこれは何なんですか?
大学生がモバイルSuica/Suicaをキャンペーン
彼らの名前はチーム「Man-O」。“中の人”の正体は大学生たちだ。Man-Oの活動は「jeki企画コンペティション2006」という企画の最終審査の一環として期間限定で行われているもので、モバイルSuicaのプロモーションのため、通行人へ冊子を配っている。
jeki企画コンペティション2006を主催しているのは、ジェイアール東日本企画とJR東日本の2社だ。大学生を対象にしたプロモーションのコンテストで、「広告の社会意義を学生に広める」ことと「モバイルSuicaを広める」ことを目的としている。参加者に与えられたテーマは「モバイルSuicaを大学生に広めるには、どうしたらよいか」。コンテストに参加した大学生・大学院生は113チームおり、このうち書類審査を勝ち残って二次審査に進み、さらに勝ち残った最終4チームのうちの1つがMan-Oなのだという。
駅や大学など、大学生の集まりそうなところで冊子やチラシを配布したり、Webサイトを作ったりというアプローチは各チーム共通だが、新たにキャラクターまで作ってしまったのはMan-Oだけだ。
「テーマが“いかに大学生に対してモバイルSuicaを訴求するか”だったので、“ほかの電子マネーに対して、Suica/モバイルSuicaをどう特徴付けるか、また、どうやったら大学生に訴求できるかを考えました」(Man-O代表、早稲田大学4年生の藤田博千氏)。
ほかの電子マネーに対するSuicaの特徴とは、やはり“交通機関が使える”こと。また、学生のコミュニケーションの中心は携帯であり、日常生活の中心に携帯がある。その携帯に電子マネーが載ることでどう便利になるか、そのあたりをアピールする方法を考えたという。
話し合って出た結論は「モバイルSuicaがある日常生活のさまざまなシーンを、モバオというキャラクターを使っていろいろな形で見せる」というものだった。日常生活でいかに役に立つかをアピールしよう、というストレートな作戦だ。
Man-Oでは「モバオ」と「イル子」というキャラクターを創り、Web、小冊子、リアルの3本立てでプロモーションを行っている。タイトルは「モバオとイル子の大学物語」。モバオはイワシ大学に通う大学生で、“死んだ魚のようなつぶらな瞳”のイル子に恋しており、イル子を見るだけで“胸がモバモバする”という設定だ。
配布されている冊子には、モバオがモバイルSuicaを手に入れるまでの「第0話」が収録されていて、これを読むとモバイルSuicaの概要が分かる、という仕掛け。モバオとイル子がその後どうなったのかは、期間限定のWebサイトで公開中だ。
キモカワキャラが誕生した理由
キモカワいいキャラクターが生まれたきっかけは、大学生がターゲットという点にあったという。「大学生がターゲットということで、かわいい、かっこいいでは食いつかないだろうと思いました。独特の世界観が必要だろうと思って、それで“モバオとイル子の大学物語”になりました」
なお、ストーリーの中にはモバオとイル子の他に、鈴木さん(兄)、鈴木(弟)、山田、田中というキャラクターが登場する。記者が見かけたキモカワいい(?)人たちは、このうち山田・鈴木(弟)・田中という設定。残念ながら主役のモバオとイル子はいなかった。
コンペの結果が出るのは12月
Man-O以外のチームが行っているプロモーションの内容も、大学生ならではの内容だ。例えば「チームI&S」のテーマは“就職活動中の学生にモバイルSuicaを広める”こと。東京ドームで開かれる就職活動イベントに参加し、ジェイアール東日本企画のブースで抽選会などを行う。実際に来場者に対して、モバイルSuicaをアピール、冊子やグッズをプレゼントしたり、会員を勧誘する。
また「MSCチーム」は、早稲田大学の学園祭でモバイルSuicaをアピールするイベント「モバイルSuica College」を企画。会場ではSuiPo(8月1日の記事参照)などを使って来場者にモバイルSuicaについて説明を行うほか、EasyモバイルSuicaの設定タイムレースなどを行った。
チーム「S.K.Y」の企画は「モバイルSuicaでデキる男」。期間限定でJR東日本の駅へ出かけ、オリジナルのチラシを配布してWebサイトへ誘導するという内容だ。
上にも書いたとおり、Man-Oほか4チームは、jeki企画コンペティション2006の最終審査に残った4チーム。最終的にどのチームが勝つかは、12月に決まる。
この記事を書いている11月16日現在、最終審査はまだ進行中だ。MSCチームとS.K.Yの主催するイベントは終了しているが、Man-Oは11月19日に渋谷、原宿周辺に出没する予定、チームI&Sは11月21日に東京ドームでイベントを行う予定となっている。実際のMan-Oは写真以上のインパクト。19日にはリアルモバオとリアルイル子も現れるということなので、渋谷、原宿で見かけることもあるかもしれない。
| チーム名 | 参加大学 | 企画名 | 概要 | 実施日 | Webサイト |
|---|---|---|---|---|---|
| I&S | 慶應義塾大学 | 就職活動生から広がるモバイルSuicaの輪 | 東京ドームで開かれる就職活動イベントに参加、モバイルSuicaのプロモーションをWebと小冊子で行う | 11月21日 | 11月20日公開 http://www.mobasuilove.com/ |
| MSC実行委員会 | 早稲田大学 | モバイルSuica College | 早稲田大学の学園祭でイベントを行い、モバイルSuicaをアピールする | 11月5日 | http://mscwaseda.exblog.jp/ |
| S.K.Y | 千葉大学 | モバイルSuicaでデキる男 | Webの他、津田沼、西千葉、品川、秋葉原、池袋、渋谷、新宿など各駅構内で、チラシを配布 | 11月13日~16日、19日 | http://www.m-suica.com/ |
| Man-O | 早稲田大学 | モバオとイル子の大学物語 | モバオ、イル子などのキャラクターが冊子を配布、Web連動でモバイルSuicaを訴求 | 11月13、15、16、19日 | http://www.mobao-iruko.com/ |
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