「数だけ増やすコア戦争に意味なし」AMD副社長
個々のコアが均一な機能を持ったマルチコアプロセッサは、2010年までに不十分なものになる――。米Advanced Micro Devices(AMD) ワールドワイドセールス/マーケティング最高責任者のヘンリー・リチャード(Henri Richard)氏は今後プロセッサ業界で加熱が予想されるコア戦争に疑問を投げかけた。
12月20日に都内で会見を開いたAMDのヘンリー・リチャード氏は、2006年の同社の業績を総括するとともに、米ATI Technologiesとの合併による今後の同社の戦略的重点項目について語った。
2006年のAMDの業績で最も注目されるのは、同社のポートフォリオの変化だ。チャネル販売によるデスクトップ分野で強みのあったAMDだが、2006年にはOEM販売が増えたほか、サーバ向けやモバイル向け製品の売り上げ比率が急増。中でも好調なOpteronサーバに牽引される形で、2005年から2006年にかけてビジネス向け製品の売り上げが続伸し、2007年には個人向け製品とビジネス向け製品の売り上げ比率を均等に近いところまで持っていくという。結果、AMDの売り上げは「IT市場全体の市場比率に近づいている」(リチャード氏)という。
10月に完了した米ATI Technologies社の買収の影響については、「この業界では人材の確保がいちばん難しいが、4000人もの優秀で献身的なATIの人々を迎え入れることができた」(リチャード氏)と言及。また、今後の技術的方向性について「GPU、CPU、チップセットのすべてを1社で提供しているのはAMDだけ。今後はAMDとATI、双方の強みを融合したプロセッサ、“Fusion”を開発し、2009年には最初の製品をリリースする」と話した。同氏によれば、1981年の創業以来漸進的だったこれまでのプロセッサの進化は大きな変革期にあるという。「ソフトウェア処理の並列化には限界がある。コア数を増やすだけでは意味がなく、それよりも特定機能に特化したコアをプロセッサに統合することが重要」と、数だけを増やすコア戦争に意味はないとの見解を改めて示した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
3
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
4
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
9
「対策を後回しにしたサーバが軒並み狙われている」 相次ぐ不正アクセスにラックCTOが警鐘
-
10
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR