「街灯でもCO2削減を」――シャープの太陽電池&LED街灯
シャープが、太陽電池とLEDを利用した街灯の拡販に力を入れている。昼間に太陽電池で発電した電気を使って夜間に点灯する仕組みで、新製品は明るさが蛍光灯と同等に向上。「CO2を排出しないクリーンエネルギーを使った街灯」として環境性能をアピールし、普及を進めたい考えだ。
太陽電池&LED街灯は、同社が培ってきた太陽電池技術とLED技術を融合した製品だ。1959年から太陽光発電の研究に着手し、太陽電池生産量は2006年まで7年連続で世界一。LEDデバイスの開発も進めてきており、携帯電話やノートPC向け光源モジュールとして生産を続けてきた。
太陽電池&LED街灯は、2004年に初代を発売(関連記事参照)。電力ケーブルの架線工事などが不要で、地震などで停電しても消えない防災性能が評価され、公園や学校など避難所に指定された場所で設置が進んでいるという。
ただ、国内の街灯は蛍光灯が主流。約1200万ある街灯のうち最も多いのは単価が安い蛍光灯タイプで、太陽電池&LED街灯のシェアは1%以下という。例えば大阪府内の街灯は60%が20ワット蛍光灯、次いで100ワットの水銀灯が36%、36ワットの蛍光灯が2%となっている。
国内で新設される街灯は年間約10万だが、最も選ばれているのは32ワットのインバーター蛍光灯だ。20ワットの蛍光灯と消費電力はほぼ同じながら明るく、照明器具の業界団体も推奨していることもあり人気という。
従来のLED街灯は蛍光灯より暗いのが難点だったが、新製品の上位機種はフル点灯で32ワットインバーター蛍光灯と同等の明るさを確保。消費電力を25%に抑える「省エネ点灯」と組み合わせることで、終夜点灯を可能にした。
震度5以上の地震を検知すると、2日間は終夜フル点灯(蓄電池の限界まで)する「防災モード」も新搭載し、防災性能もアピールする。10年連続使用した場合、蛍光灯なら約5回ランプを交換する必要があるが、LEDなら交換不要な点も売りだ。
オープン価格で、明るさが32ワット蛍光灯と同等の上位機種「LN-LW3A1-S」が130万~150万円、20ワット蛍光灯と同等の「LN-LS2A1-S」が100万~120万円。蛍光灯なら30万~100万円程度で済むため割高だが、防災性能と環境性能をアピールして売り込み、年間5000本の販売を目指す。
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