14万円普及機も ソニー、BDレコーダー4機種を一気に投入
ソニーは9月12日、Blu-ray Disc(BD)レコーダーの新製品4機種を11月8日に発売すると発表した。昨年末発売の機種では非対応だった2層ディスクへの録画が可能になり、4倍速ドライブの採用によりハイビジョン1時間のBDへのダビングが3分で可能という。実売14万円の普及機から20万円の上級機まで一気に投入する。
「家庭用レコーダーも次世代に移行する環境が整った」(井原勝美副社長)として、同社は今後、光ドライブ搭載レコーダーの新商品はすべてBD化する方針。フルHDラインアップを強化した液晶テレビ「BRAVIA」(関連記事参照)やハイビジョンハンディカムなど、年末商戦はソニー商品群による“HDワールド”を強力に展開する。
一斉発売する4機種は、「BDZ-X90」(実売予想価格は20万円前後)、「BDZ-L70」(同18万円前後)、「BDZ-T70」(同16万円前後)、「BDZ-T50」(同14万円前後)。
| HDD容量 | チューナー | 実売予想価格 | |
|---|---|---|---|
| BDZ-X90 | 500Gバイト | 地デジ×2、BS/CSデジ×2、アナログ×1 | 20万円前後 |
| BDZ-L70 | 320Gバイト | 地デジ×2、BS/CSデジ×2、アナログ×1 | 18万円前後 |
| BDZ-T70 | 320Gバイト | 地デジ×2、BS/CSデジ×2、アナログ×1 | 16万円前後 |
| BDZ-T50 | 250Gバイト | 地デジ×1、BS/CSデジ×1、アナログ×1 | 14万円前後 |
X90はホームシアター向けの上級機種。L70は「ワンタッチダビングボタン」を備え、ハイビジョンハンディカムで撮影した動画などをワンタッチで内蔵HDDに取り込める。「T70」「T50」は普及モデルで、T50は各チューナーを1つにすることで実売価格を抑えた。
それぞれ2層のBD-R(追記型)とBD-RE(書き換え型)メディアに対応し、MPEG4-AVCの新開発エンコーダーにより2層50Gバイトに最大約16時間のハイビジョンを録画できる。
ドライブは4倍速(最大144Mbps)のBD-Rに対応した新開発品。HDDに「LSR」(AVC 6Mbps)モードで録画した1時間のハイビジョン番組を、4倍速BD-Rに3分で、SDなら1分20秒でダビングできるという。
同時に4倍速BD-Rメディアも発売する。1層(25Gバイト)タイプのみで、録画用5枚パックの実売予想価格は7100円前後、データ用1枚入りは同1700円前後。
08年はレコーダー市場の半分がBDに
新製品は、ソニーマーケティングが12~14日に東京・品川で開く特約店向け内覧会「Sony Dealer Convention 2007」会場で発表した。民生用エレクトロニクス機器を担当する井原副社長は「ソニーの総合力をいかした商品群ができた。自信を持って年末商戦に臨める」と胸を張った。
地上デジタル放送開始から4年たち、薄型テレビやビデオカメラなどもHD化が進む。「いよいよ家庭のレコーダーの次世代に移る環境が整った。ソニーのレコーダーはBDを中心に進める覚悟で商品開発に取り組んでいく」(井原副社長)として今後、国内向けレコーダーはすべてBDに切り替えていく方針だ。
ソニーの予測によると、2007年のレコーダー市場は前年比ほぼ横ばい(1%増)の340万台で、そのうちBDレコーダーは12%に当たる40万台。来年はBDレコーダーの普及が加速し、前年から5倍の200万台に拡大、BD割合は50%に達すると見込む。停滞気味だったレコーダー市場全体も、BDの普及で18%増の400万台に成長するとの予測だ。
まず年末商戦でBD比率を「20%に持っていきたい」(ソニーマーケティングの鹿野清常務)。昨年の前機種の10倍に当たるスポットCMを予定するほか、ハンディカムの売り場でレコーダーとの組み合わせを提案するなど、新しい演出を仕掛けるなどして攻勢を掛ける。
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