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» 2007年08月29日 19時42分 UPDATE

70V型フルHDも 3年目の新「BRAVIA」は「拡大と進化」

3年目を迎えた「BRAVIA」の新製品は、70V型を筆頭に15機種すべてが40V型以上のフルHD。磨きをかけた倍速処理技術や背面に設置できるHDDレコーダーなど、「拡大と進化」で年末商戦に備える。

[ITmedia]

 ソニーは8月29日、液晶テレビ「BRAVIA」シリーズの新製品として、70V型モデルを含むフルHD対応15機種を9月から順次発売すると発表した。40V型以上の大型フルHDシフトに加え、高画質化技術や背面に設置できるHDDレコーダーなどで付加価値を高め、激戦の年末期に攻勢をかける。

photo 新製品を発表する福田テレビ事業本部長(右)とソニーマーケティング鹿野清執行役員常務

 「『BRAVIA』3年目のキーワードは『拡大と進化』」──福田隆志テレビ事業本部長は、東京・品川の新本社ビルで開いた発表会で新製品のコンセプトを説明した。

 2005年の立ち上げから3年目を迎え、BRAVIAブランドの国内認知率は9割に達した。07年度の世界販売目標は1000万台。前年度比で約6割増への「拡大」を掲げる。

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 新製品は、実売予想価格が400万円前後という70V型「KDL-70X7000」を筆頭に、15機種とも40V型以上の大型モデル。全機種ともフルHD表示(1920×1080ピクセル)に対応し、フルHDモデルのラインアップは現在の8機種から一気に「拡大」する。

 上級機の「X5050」シリーズは9月20日発売で、実売予想価格は52V型が60万円前後、46V型が50万円前後、40V型が38万円前後。

 前日には、韓国Samsung Electronicsとの合弁会社・S-LCDが第8世代(約2200×約2500ミリ)基板対応ラインからの量産出荷を開始したと発表(関連記事参照)。第8世代基板からは52V型が6枚、46V型が8枚とれるようになり、第7世代(52Vで3枚、46Vで6枚)ラインと組み合わせることで大型の効率的な生産が可能になる。量産開始は秋からの予定だったが、前倒しスタートで大型化への対応を急ぐ。

 大型へのシフトは「価格下落が厳しいなか、レベニューを上げるため」(福田本部長)という事情もある。一方、「ブラウン管では大型といえば32型だが、液晶で32型を購入してみたら『意外に小さかった』という声もあり、40型の数が動いている。一度大型を体験したら戻れない」と、ユーザーの大型志向が加速しているという背景もある。

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 「進化」では、120Hz倍速処理による動画応答改善技術「モーションフロー」に、画像をくっきりと補正する技術を追加。撮影中に生じた画像のぼやけを検知して補正することで、スポーツなど素早い動きの映像でもくっきり滑らかに表示できるという。

 付属の専用リモコンは業界で初めて、2.4GHz帯の電波通信を採用。一般的な赤外線リモコンと異なり、センサーをテレビに向ける必要がないため、テーブルなどの上に置いたまま使える「おき楽リモコン」と名付けた。

 また、テレビの背面に設置できる周辺機器「ブラビアユニット」2機種も11月に発売。HDDレコーダー「BRX-250」(実売予想価格は5万円前後)は250GバイトHDDを内蔵し、BRAVIAのリモコンで録画・再生を操作できる。ネットワークTVボックス「BRX-NT1」(同3万円前後)は、BRAVIAとHDMIケーブルで接続して使用。アクトビラのネット動画配信サービスなどを視聴できる。

photophoto 業界初の電波によるワイヤレステレビリモコンは置いて使うスタイル。ネットワークTVボックスは背面に収納できる

 年末商戦向けプロモーションでは、画質を重視した従来の方向(「感動には色がある」)に加え、ユーザーにBRAVIAを活用したライフスタイルを提案する付加価値提案(「感動体験、ひろがる」)という「画質」「体験」の2軸でフルHDを売り込んでいく。

 ただ、液晶のシャープ、プラズマの松下電器産業らの競合メーカーも大型フルHDと付加価値機能の拡充を進めており、年末商戦は激戦になりそう。福田本部長は「年末商戦はかなり厳しい」と覚悟し、価格下落に対応できるコスト競争力の強化などで立ち向かっていく構えだ。

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